Kaizen Platform(4170)が12月22日、マザーズに新規上場する。
顧客サイトのUX(顧客体験)を改善する「サイトソリューション」、5G時代の動画制作プラットフォーム「Kaizen Video」の2事業を手掛けており、企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を支援する。
サイトソリューション事業は、デジタル専門の人材が顧客の課題や業界特性に合わせてデータを活用。クラウド上でチームを作り、コンサルティングから実行まで、UX改善のためのプロジェクトを推進する。SaaS(クラウドでソフトウエアを提供)でツールを提供し、サイトを訪れたユーザーの行動履歴から一人ひとりに合わせた改善も速やかにできる。
Kaizen Videoは紙媒体やテレビCMなど既存コンテンツから動画を簡単に制作でき、顧客は素材を新たに準備しなくて済む。チラシを素材にした動画広告をインターネットで活用するなど、広告と販売促進の新しい組み合わせも可能だ。
2020年5月に、2事業を合わせた「KAIZEN Sales」をスタート。営業資料を動画化するとともに、営業活動を一括管理できるクラウド型の営業向けCMS(コンテンツ管理システム)になっている。
今後はアプリ、AR(拡張現実)など事業領域の拡大や戦略的な海外展開も図る。
20年12月期の業績は、売上高16億5,300万円(前期比22%増)、営業利益200万円(前期は1億6,200万円の赤字)を想定している。
概要
●事業内容=WebサイトのUI/UX改善サービスの提供および広告・営業・販促動画制作支援により、企業の顧客体験のデジタルトランスフォーメーションを推進
●本社=東京都港区白金1-27-6
●代表者=須藤憲司代表取締役兼執行役員
●設立=2017年4月
●上場前資本金=6億9,399万9,000円
●発行済み株式数=1,542万4,473株(上場時)
●筆頭株主=須藤憲司(上場前28.95%)
●公募株式数=155万株
●売出株式数=345万9,300株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が75万1,300株)
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月7日から11日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、クレディ・スイス、大和、三菱UFJモルガン・スタンレー、みずほ、岡三、エイチ・エス、岩井コスモ、極東
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.12 | 988 | ▼454 | ▼75.61 | 0 |
2019.12 | 1,354 | ▼150 | ▼26.77 | 0 |
2020.12(予) | 1,653 | ▼21 | ▼4.12 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字 |