L is B(145A)が3月26日、グロースに新規上場する。

建設、流通小売り、インフラなど現場を持つ企業の業務課題をDX(デジタルトランスフォーメーション)で解決するデジタルサービスを提供する。具体的には2014年10月に現場向けビジネスチャット「direct」をリリース。その後、連携して稼働するサービス群やDXのコンサルティング、顧客企業ごとのオリジナルソリューションの設計、開発を手掛けている。

「direct」は業務連絡、報告といった現場のコミュニケーションで使われるが、利用者のITスキルは様々。そのため、スマートフォンを操作できる人ならば直感的にできるユーザーインターフェースを指向して開発した。さらに、連携サービスとしてタスク管理、掲示板、スケジュール、日程調整などができるアプリや、「direct」とチャットボット技術を活用し、長時間労働是正支援のソリューション、時間外の問い合わせにチャットボットが対応するFAQボットなども提供している。

DXコンサルティングは、コンサルティングや「direct」と連携したオリジナルソリューションの設計・開発を実施。具体的には災害時の速報・連絡、資材の発注、生成AIを活用した業務自動化の要望などに対応したシステムの設計・開発をしている。

現場業務での利用にフォーカスし、現場の課題解決のための機能を追加実装することで、他社のチャットツールとの差別化を図る。今後も現場の業務、課題に沿った新機能を継続的に追加開発するとともに、現場向けソリューションのラインアップを拡充する。

24年12月期業績は売上高16億6,400万円(前期比30.1%増)、営業利益1億5,200万円(同4倍)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=フィードワーカー向けビジネスチャット「direct」を中心とした現場DXサービスの開発・提供
●本社=東京都千代田区岩本町3-11-11
●代表者=横井太輔代表取締役社長CEO
●設立=2010年9月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=495万5,200株(上場時)
●筆頭株主=株式会社Well Side(上場前33.43%)
●公募株式数=80万株
●売出株式数=65万4,500株(ほかにオーバーアロットメントで21万8,100株)
●仮条件=3月7日に決定
●ブックビル期間=3月8日から13日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SBI、岡三、岩井コスモ、マネックス、あかつき、水戸、東洋、むさし