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IPO2024年5月28日

新規上場紹介 MFS 6月21日 グロース オンラインで住宅ローン媒介「モゲチェック」

MFS(196A)が6月21日、グロースに新規上場する。

住宅ローンおよび不動産投資用ローンの媒介、投資用不動産の媒介を主な事業として取り組んでいる。2015年8月からテクノロジーとデータ分析を生かして、住宅ローン借入可能額の判定、融資承認確率の推定、利用者にベストな条件の住宅ローン商品の提案などを行うオンラインサービス「モゲチェック」を展開している。モゲチェックは「モーゲージ」(住宅ローン)をチェックするという意味。

社会全体のオンライン化が進む中、低金利が続く住宅ローンに応じた借り入れ、借り換え需要を取り込んでいる。月次会員、四半期ごとの住宅ローン審査の申込数は右肩上がり。昨年11月時点で利用者は20万人を突破し、年内の30万人達成を掲げている。

モゲチェックは顧客ごとにローンを提案。独自のシステムで顧客情報、各銀行の審査ロジックを分析した上で、融資承認確率を算出する。さらに、最終的な住宅ローンの申し込みを簡単に行える「クイック申し込み」、ローンの提案から決済までオペレーターやAIによるチャットサポートを実施している。

競合の住宅ローン比較サイトは広告業で、金利ランキングのみが主流だが、モゲチェックは貸金業に基づいたオンラインでの提案サービスを提供している上、利用者のサポートを行っているのが特徴。

投資用不動産の仲介などをウェブやアプリで行う「INVASE」事業の会員数も順調に増加。投資家への物件紹介や不動産投資用ローンの媒介、不動産会社への投資家紹介をしている。ウェブでは利用者情報や各銀行の審査ロジックを分析し、投資用ローンの借入可能額を提示。アプリでは常時価格情報を提供することで、適切なタイミングで取引できる。

24年6月期は売上高19億6,500万円(前期比22.2%増)、営業損益1億2,700万円の赤字(前期は1億3,900万円の赤字)を計画している。(HS)

概要

●事業内容=オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」の開発・提供、不動産投資の総合プラットフォーム「INVASE」の開発・提供
●本社=東京都千代田区大手町1-6-1
●代表者=中山田明代表取締役CEO
●設立=2009年7月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=907万2,600株(上場時)
●筆頭株主=中山田明(上場前23.05%)
●公募株式数=270万株
●売出株式数=162万4,200株(ほかにオーバーアロットメントで64万8,600株)
●仮条件=6月5日に決定
●ブックビル期間=6月6日から12日まで
●引受証券=SMBC日興、みずほ、マネックス(共同主幹事)、野村、SBI、東海東京、楽天、松井、中銀

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.6 843 ▼552
2023.6 1,607 ▼147
2024.6(予) 1,965 ▼127
※単位100万円、1株利益は円、▼は損失

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