note(5243)が12月21日、グロース市場に新規上場する。

個人を中心としたあらゆるクリエイターが文章や漫画、写真、音声、動画などのコンテンツをウェブサイト上で自由に投稿、販売することができるCtoCメディアプラットフォーム「note」を展開する。読者はコンテンツを応援、購読できる。

既存メディアのようなクリエイター、メディア、ファンをつなぐエコシステムをインターネット上に実現した。適切なファンと直接つながり、課金モデルによってクリエイターが創作活動に見合った対価を得られる仕組みを構築、良質なコンテンツの創作に専念しやすくなる。掲載コンテンツはテキスト、画像、つぶやき、音声、動画の5種類。文章だけでなく幅広いコンテンツが投稿され、様々なクリエイターの活動拠点になっている。中には書籍化や映像化されたものや官公庁のコンテンツも。

2014年のスタート以来、累計会員登録者数550万1,000人、公開コンテンツ2,782万1,000件、累計ユニーククリエイター数103万人に上る。四半期流通総額は右上がりで、足元は28億円を突破した。

また、「note」の基盤を活用し、企業が自社サイトとして情報発信できる機能を拡充したメディアSaaS「note pro」も提供。初期費用無料で利用でき、有料契約数は564件に上る。

22年11月期の業績は売上高22億8,100万円(前期比21.1%増)、営業損益8億5,500万円の赤字(前期は4億5,600万円の赤字)の見込み。(HS)

●事業内容=CtoCメディアプラットフォーム「note」、メディアSaaS「note pro」の運営
●本社=東京都港区北青山3-1-2
●代表者=加藤貞顕代表取締役CEO
●設立=2011年12月
●上場前資本金=11億7万円
●発行済み株式数=1,482万7,900株(上場時)
●筆頭株主=加藤貞顕(上場前34.87%)
●公募株式数=21万株
●売出株式数=106万9,300株(ほかにオーバーアロットメントで19万1,800株)
●仮条件=12月5日に決定
●ブックビル期間=12月6日から12日まで
●引受証券=大和(主幹事)、野村、SBI、楽天、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、岩井コスモ、岡三にいがた、松井、マネックス