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IPO2024年5月27日

新規上場紹介 WOLVES HAND(ウルブズハンド) 6月20日 グロース 最先端の動物医療を提供

WOLVES HAND(194A)が6月20日、グロースに新規上場する。

関東・関西・沖縄エリアで展開する日本最大の動物病院グループ。CTやMRIなどの高度医療機器を備え、専門分野を持った獣医師が診療を行う「センター病院」(3月末時点で11拠点)と、かかりつけ病院として診療や簡易的な手術などを行う「サテライト病院」(同22拠点)をドミナントで複数配置し、年間診療件数は34万件超と豊富な診療実績を誇る。

一般的な動物病院では、かかりつけ診療と高度診療は別病院での対応となり、高度診療は紹介による転院・送患が行われる。これに対し、同社はセンター病院を中心に相互ネットワークを形成しており、爪切り対応などの身近なケアから脳神経外科などの高度医療まで、1社完結型でシームレスに対応できる体制が特徴だ。

また、豊富な診療機会や教育研修機会の提供など、獣医師に対して十分な経験を積める機会を提供することで、獣医師の確保や、診療の質向上を通じてグループ動物病院の評判向上につながり、外来・紹介による来院者の増加が獣医師にさらなる診療機会を提供するという好循環を生み出している。

こうした“組織的動物病院経営モデル”を既存および新エリアへ展開していく。また、後継者不足や経営難による動物病院の廃業・閉鎖はその地域の飼い主や動物にとっての損失となることから、M&Aを主体とした事業承継を積極的に実施し、既存病院の継続・発展に貢献する。

グループではこのほか、ペットサロン運営(トリミングサービスの提供、ペットホテルの運営)、動物病院向けソフトウエアの提供(動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売)、獣医療教育セミナーの配信(獣医師向け情報サイト「VMN」の運営、セミナーコンテンツの制作)、医療用機械器具の製造・販売(医療用機械器具、医療用具の研究、開発、製造、販売、リースおよび輸出入)なども手掛けている。インフラ・教育面からの事業展開を通じて、動物医療全体の発展に貢献していく考え。(SS)

概要

●事業内容=一次診療から高度医療まで対応可能な動物病院運営、その他周辺事業(トリミングサロン運営、動物病院向けシステム開発、獣医療関係者向け教育コンテンツ配信など)
●本社=大阪府大阪市西区南堀江3-7-22
●代表者=北井正志代表取締役CEO
●設立=2019年4月
●上場前資本金=9,000万円
●発行済み株式数=797万4,000株(上場時)
●筆頭株主=北井正志(上場前42.08%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=86万3,100株(ほかオーバーアロットメントで13万6,900株)
●仮条件=6月4日に決定
●ブックビル期間=6月5日から11日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、大和、岩井コスモ、SBI、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.6 4,295 713 42.68
2023.6 4,651 800 68.17
2024.6(予) 5,048 830 73.53
※単位100万円、1株利益は円

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