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コラム2021年3月1日

相場の福の神 真の成長企業はコレだ! (第43回) スターティアHD(3393)

DXでアジアNo.1へ、CM効果で爆発的な急成長を期待

まいど!「相場の福の神」こと藤本誠之です。年間300社を超える上場企業のトップにインタビューを行っていますが、本連載では、その中から厳選した「真の成長企業」をご紹介していきます。

東京都新宿区に本社を置くスターティアホールディングス(3393)は、中小・中堅企業の情報システム部門を請け負う「ITインフラ関連事業」と、デジタルマーケティング分野におけるアジア№1シェア獲得を目指す「デジタルマーケティング事業」を2本柱とする企業です。

中小は手が回らない「情報システム」を丸ごとサポート

「ITインフラ関連事業」では、中小・中堅企業に複写機やサーバーなどのハードを提供するにとどまらず、ネットワーク構築やウェブ制作、オフィス移転やデザインまでと、顧客企業の“悩み”を解決するサービスを幅広く提供しています。「デジタルマーケティング事業」では、顧客を増やす5つの課題領域「情報発信」「集客」「顧客体験価値向上」「見込顧客育成と顧客化」「解約防止・リピート増」を実現するSaaSツール群の「Cloud CIRCUS(クラウドサーカス)」を提供しています。「誰でも驚くほど簡単に顧客を増やせる仕組み」をスローガンにしたツールを部分的に無料で使えるようにするなど、中小・中堅企業が“手が回らない”領域を丸ごとサポートすることで、同社の累計取引社数は5万7000社以上に上っています。

新型コロナ禍でも積極投資

新型コロナでIT機器販売が減少したものの、下期には回復傾向に。2月12日発表した4~12月期(3Q累計)は最終利益が赤字となっていますが、これは、デジタルマーケティング事業において、積極的な開発投資と、指原莉乃さんを起用した「Cloud CIRCUS」テレビCMなどの広告宣伝費を積み上げたことが主因です。しかし、このテレビCM効果は絶大で、「Cloud CIRCUS」の利用者数は急増しており、来期以降に売上高も急拡大しそうです。

(福の神ポイント) スターティアホールディングスは日本の中堅・中小企業のIT化を進めてきました。そして現在はクラウド化やDX(デジタルトランスフォーメーション)化が中堅・中小企業の経営課題となっており、これを月額課金など使いやすいカタチで提供する「Cloud CIRCUS」に経営資源を集中しています。今期の赤字は、大きな飛躍をするためにいったんしゃがんだ状態。デジタルマーケティング分野におけるアジアNo.1のシェアを目指すスターティアホールディングスは、来期に爆発的な急成長が期待できそうです。

藤本誠之(ふじもとのぶゆき)=ラジオNIKKEIなど各種メディアでおなじみの証券アナリスト。財産ネット企業調査部長。阪神タイガースファン。オールアバウト株式ガイド。

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