ロート製薬(4527・P)が食事業の新ブランドとして「ロートレシピ」を本格始動させました。ロートレシピは「おなかの底から元気になれる。」をコンセプトに、人やシーンに合った食事を素材から調理までロートらしく調合し「美味しく、健康的で、サステナブル」な食の体験を提供していくという事業。国内外で約80店舗・60ブランドの飲食店を運営するカフェカンパニーをパートナーに迎え、昨年9月に惣菜事業として阪神梅田本店にて「ロートレシピ旬穀旬菜」を、今年1月には初の旗艦店舗として、カフェ、デリ、物販店を兼ね備えた「ロートレシピ 茶屋町店」を大阪の商業施設にオープンさせました。

旗艦店のデリには約10種類の惣菜が並び、プレートに書かれた「BEAUTY(お肌の調子を整えたい方へ)」「DETOX(体の巡りを改善したい方へ)」などのマークを見ながら、その日の調子に合わせた惣菜が選べるようになっています。カフェには素材にこだわった旬の野菜や、胃腸を整える発酵食品、ハーブ・薬草・スパイスなどを活用した彩り豊かなメニューが並び、デザートのパフェやケーキにも、糀(こうじ)や和三盆、無添加ミルクなどが使用されているとあり、「おいしくて罪悪感なく健康的」と女性を中心に人気を集め、ランチ時にはかなり混み合っているそうです。

1899年に胃腸薬を発売して以降、アイケア(点眼薬)関連事業や、現在の主力となるスキンケア事業を展開してきたロート製薬。製薬会社としての知見を活かし、食事業を第3の柱として成立させ、目指す「薬に頼らない製薬会社」を実現させるのか、今後の事業展開とともに注目しています。