ゴールデンウイークに帰省した際、近所のヘアカット専門店「QBハウス」(QBネットホールディングス、6571・P)前に行列ができていました。日常が戻りつつあるのだな、と眺めていると列に同級生のお母さんを発見。久しぶりの再会にあいさつをしに行くと、そのままQBハウスの魅力をたっぷりとプレゼンされることになりました。

半年に一度、行きつけの美容室で髪を切ってもらい、毎月QBハウスで整えてもらっている。男性が多く当初抵抗があったが、娘が誘ってくれ挑戦。予約不要で思い立ったときに行くことができ、無駄な会話もなく、短時間で完成。クチコミなどをリサーチし、カットが上手な人に当たりを付け行っている。スタイリストも1日平均30名のカットを担当するので、早くて的確。整えるだけなら何の問題もなく、何より金額が1,350円と破格。

きっかけは子育てが忙しく、美容室になかなか行けなかった娘の紹介だったそうですが、今では自分の方が常連となっているそうです。いま気になっているのが、関東と大阪に5店舗展開する、プラス450円でワンランク上のサービスを提供する新業態「QB PREMIUM」だそうで、QB PREMIUMに行きたいがために東京旅行を計画している、と目を輝かせて話してくれました。

列を見ると2割ほど女性客がおり、例えば伸びてきた前髪だけ、襟足だけなどを整えるなら、立地が良く夜遅くまで開いているQBハウスを使うのは手だな、とニーズで美容室を使い分ける時代の到来を感じました。

コロナ禍を経て、成長基盤の再構築のための課題として既存店の統廃合および人員の教育、確保を掲げるQBハウス。店舗人員計画を達成し、稼働席数の増加、女性やシニア層などの新たな顧客層に定着を実現させることはできるのか、週明けの第3四半期決算発表(15日)とともに注目しています。