10月も後半に入り、注目を集めているのが、各美容ブランドから発売される「クリスマスコフレ」です。クリスマスコフレとは、クリスマス時季限定商品として販売されるコスメ類の総称で、ホリデーシーズンを意識したキラキラとした特別なパッケージデザインは目にするだけでテンションが上がり、その限定感から毎年多くの商品が完売しています。

早くは9月から、その後11月まで予約期間を設け発売するというブランドが多く、人気ブランドとなると予約開始日に店頭に長蛇の列ができることも珍しくありません。WEBでも既に予約完売しているブランドもあり、SNS(交流サイト)上には「早すぎる」と絶望の声が並んでいました。かく言う私も、愛用しているクレンジングのブランドが、今季「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボしたパッケージ商品を限定販売すると知り、ストックがあるにもかかわらず、20日の公式オンライン先行発売に向け備えています。友人はこのために1年働いてきた、と数量限定の6万円するアドベントカレンダーに狙いを定めるなど、季節柄自分へのご褒美熱も高まっているようです。

三越伊勢丹(3099・P)、大丸松坂屋(J.フロント リテイリング、3086・P)、高島屋(8233・P)、小田急(小田急電鉄、9007・P)、東急(9005・P)、阪急(阪急阪神HD、9042・P)など、各百貨店も軒並みオンラインにて特設サイトを公開し、送料無料や、限定コラボ商品の発売などを実施。楽天などのEC(電子商取引)サイトも、ポイント還元するなど、顧客獲得に励んでいます。リベンジ消費が叫ばれるコスメ業界。アフターコロナ初となるクリスマスコフレ商戦において、購入先として選択されるのはどこなのか、インバウンドによる売り上げ含め注目しています。