新戦略に注目 ニトリなどの大手も参入
先日子供のランドセル選びが話題に上がりました。てっきり来年度入学の話だと思って聞いていると、2025年度入学と判明。さすがに気が早過ぎでは、と驚いていると、首都圏では4~6月でランドセル商戦の7割が終わると言われるほど、年々ピークが前倒しになっていると教えてくれました。実際彼女も先輩ママから「多品種、少量生産となり、人気商品は早々に完売している」と聞き、ランドセルカタログの資料請求を開始したとのこと。
ニトリ(9843・P)やイトーヨーカ堂(セブン&アイHD、3382・P)などの大手も参入しており、サイト上にはカラフルなランドセルがずらり。これは選ぶのも一苦労と思いきや、イオンではAR(拡張現実)技術を活用した「ランドセル試着アプリ」があり、店に行かずともスマホ画面上でランドセルの試着が簡単にできるなど、ランドセル選びも進化していました。
軽さを追求した商品が人気で、背景には「重すぎるランドセル」問題があるとのこと。通学時のランドセル平均重量は5.7キログラム、大人の男性の体に換算すると約18.9キログラムとされ(こどもの視点ラボ)、各社デザイン性だけでなく900グラム台の商品など軽量化にも注力しています。
昨年度、小学1年生の数は10年間で9万人減ったにもかかわらず、高額化、6ポケットにより平均購入額は5万6,425円と10年前の3万7,400円から約2万円高くなり、市場拡大しているランドセル業界。とはいえ加速する少子化の中で、定額サブスクや海外展開など新たな動きで業界ナンバー1とされるセイバンの牙城を崩す企業は出てくるのか、新素材開発とともに注目しています。
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。