空いた時間に履歴書提出や面接なしでサクっと働くことができる「スポットワーク(スキマバイト)」が新しい働き方として注目を集めています。手軽さや自由度の高さに加え、フリーランスの増加、副業解禁、フレックスタイム制の導入など働き方の多様化と、物価高による副収入ニーズの向上から、スポットワーク仲介大手4社のアプリ登録人数は、2月時点で延べ約1,500万人を突破(スポットワーク協会)。求人する企業側も必要な時のみ手間なく募集ができると、双方にとってWin-Winの働き方となっています。

私の周りでも、子供が幼稚園に行っている間、早く退社できた日、など少し空いた時間にスポットワークをする友人も珍しくなく、先日は70歳を過ぎた友人のお父さんが、スポットワークに初挑戦し、その後タイミングが合えば健康維持も兼ねて利用しているとうれしそうに話していました。先行するスキマバイト募集サービス「タイミー」では、現在ワーカー数700万人のうち3%が60歳代以上とのことで、今後さらに普及していくと、シニア層の利用拡大も見込めそうです。

3月6日には、2,300万人超えのアクティブユーザーを武器にメルカリ(4385・P)が、空き時間おしごとアプリ「メルカリ ハロ」を1都3県からスタート。メルカリで本人確認、銀行口座の登録が終わっていれば、手間なく応募できるのが魅力で、今月末まで働くたびに最大10回まで1,000円分のメルカリポイントがもらえるキャンペーンも実施され、早速話題となっています。

2023年度のスポットワーク市場規模は824億円と試算(矢野経済研究所)され、今後ますますの拡大が期待される中で、市場トップを獲るのはどの企業なのか、タイミーの上場時期とともに注目しています。