以前から気になっていた鮮度保持技術「ZEROCO」を有するZEROCOへのロート製薬(4527・P)による出資および食事業戦略パートナーシップ体制の構築が発表されました。

ZEROCOとは、水と氷の特性を徹底的に活用し、今まで実現が難しいとされてきた低温・高湿の保管環境を安定的に達成することにより、食材や食品の鮮度を長期間、高品質に保持し、また予備冷却として活用することにより冷凍食品の品質向上にも寄与する技術。

例えば野菜や果物、鮮魚、精肉などの生鮮食品を、新鮮なまま長期保存ができたり、冷凍前の予備冷却に使用することで、ドリップや冷凍変性の問題が解決され、冷凍食品の品質が向上したりと、今までの冷蔵と冷凍の常識を覆す第三の技術として期待が寄せられています。

また、鮮度を保ちながら大量に保管・物流が可能となることにより、国内外輸送における輸送地域の広域化、物流コスト削減や、一般的な急速冷凍庫と比べて、最大使用電力(設備容量)が約88%低下(ZEROCO調べ)することによる、電気基本料金削減の実現など、食に携わる産業全体から注目が集まっています。

ZEROCOが持つ鮮度保持・熟成技術と、自社が培ってきたエビデンスに基づいた研究開発力を掛け合わせ、健康・Well-beingの源となる食の分野において、健康的でサステナブルな社会の実現に務める、とするロート製薬。今回のZEROCOとの取り組みが、様々な食にまつわる課題を解決し、掲げる「食産業の発展を支える基盤づくり」への一歩となるのか、新技術ZEROCOの今後の展開とともに注目しています。