6日にすかいらーくホールディングス(3197・P)が、福岡県を中心にうどんチェーン「資さんうどん」を展開する株式会社資さんを240億円で買収すると発表。一時「資さんうどん」がXの日本のトレンド1位になるほど注目されました。

北九州のソウルフードと呼ばれ、福岡県を中心に約70店舗を展開する資さんうどん。九州のやわうどん代表で、昨秋の竜王戦で人気メニュー「肉ごぼ天うどん」が藤井聡太竜王・名人の勝負メシに選ばれたり、7月に3日間限定で神田にオープンしたポップアップ店舗で400人以上の行列ができたりと、これまでもその人気が度々話題となっていましたが、今回の高額買収のニュースはそれら全てを凌駕(りょうが)する衝撃的なものでした。

多くの福岡県出身者は、私と同様全国で資さんうどんが食べられるかもしれない、という歓喜と、ほんの少し、資さんクオリティーは保たれるのだろうか、という不安が入り混じっているのではないかと推察。実際SNS(交流サイト)上には「中身変わらず店舗増えるならうれしい」「資さんうどんの『らしさ』は残るのか」など様々な投稿が溢れていました。個人的にはサバや昆布などを用いたこだわりの出汁(だし)と、年間530万個以上売り上げるぼた餅の質、とろろ昆布など薬味取り放題は死守していただきたいと切に願っています。

顧客の約8割がリピーターと、福岡県民から愛され直近の売上高は150億円を超える予想の資さんうどん。すかいらーくHDはしゃぶ葉同様、業態転換にうまく活用しつつ、掲げる資さんうどんの新規地域への進出および出店の加速、海外市場への挑戦を実現させるのか、新店舗の資さんクオリティーとともに注目しています。