企業も注目、市場参入相次ぐ
スポーツの秋に友人に薦められたのが「ピックルボール」でした。1965年に米国で誕生した、テニス・バドミントン・卓球の要素を組み合わせたラケットスポーツ。
バドミントンと同じサイズのコートで、ネットを挟んでパドルと呼ばれる板状のラケットを使い、穴の空いた軽量のプラスチック製のボールを打ち合います。
米国ではコロナ禍をきっかけに人気が高まり、現在競技人口は約1,000万人に上り米調査機関による「アメリカで最も急成長しているスポーツ」に3年連続で選出されています。ロサンゼルスに住んでいる友人にその熱狂ぶりを聞くと、テニスコートが次々とピックルボールコートに造り替えられ、週末には多くの人でにぎわっている。テニスより簡単で、誰でもすぐにできるようになるため彼女も義両親と子供と三世代で楽しんでいるとのこと。最近では対戦相手やコートを探せるものや、スコア記録などの関連アプリも増えているそう。
今年に入ってSansan(4443・P)やトランジットによるピックルコートのオープン、コナミグループ(9766・P)やセントラルスポーツ(4801・P)でのピックルボールの導入、ヨネックス(7906・S)の新規参入、TBSホールディングス(9401・P)と三井不動産(8801・P)は今年4月からピックルボールの日本国内における普及を目的とした共同プロジェクトを開始し、基本協定書を締結するなど、国内でも盛り上がりを見せています。
米国では3つのプロリーグが発足し、ピックルボールコート併設のレストランの開業やラグジュアリーファッションブランドのウエア販売など、ビジネスとしても広がりを見せ、関連市場規模は1兆円以上とされる中、老若男女問わない新スポーツのピックルボールは国内競技人口を増やし市場拡大することができるのか関連企業の動きとともに注目しています。
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。
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