シナネンHD(8132)が連日の年初来高値更新。終値で3,500円台を回復し、2006年以来の高水準になっているが、PBRは0.7倍台で過熱感はない。
今3月期第1四半期(4~6月)決算は、売上高493億5,900万円(会計基準変更前で比較すると前年同期比33.7%増)、営業利益4億1,700万円(同17.8%減)。貸倒引当金の繰り入れがなくなったため、経常利益は8億2,700万円(同18%増)と実質増益だった。
原油やプロパン価格高騰で販売単価が上昇。エネルギー卸・小売周辺事業、法人向けのエネルギーソリューション事業ともにとなった。また、コロナ禍で需要が高まっているシェアサイクル事業はステーション数が順調に増加し、医療施設の感染消毒清掃が好調な建物維持管理事業を含め非エネルギー事業も増収となった。
前期より始まった環境配慮型小売電力の販促活動強化などの投資で減益となった。今期は収益構造改革に向けての基盤整備期間と位置付けており、通期も投資を強化するため、増収減益を見込んでいる。(HS)