ワークマン(7564・S)は8日、社外取締役にユーチューバーでカリスマインフルエンサーのサリーさん(本名・濱屋理沙)を起用すると発表した。上場企業でユーチューバーを取締役に起用するのは初めてという。現在、ワークマンに女性取締役はいないため、女性活躍にも沿う形になる。6月29日の株主総会で正式に決定する。
濱屋さんはNECソフトや証券会社勤務を経て、アパレルのネット販売事業を開始。キャンプブログを開設する一方、ワークマンの熱烈なファンで、ユーチューブの登録者数4万3,000人、ワークマンに関する動画の総再生回数は311本で1,356万回に上る。
このため、ワークマンのアンバサダーに就任。商品開発で協力し、女性が着られる「コットンキャンパー」が大ヒット。「サリーパーカー」など自身の名前にちなんだヒット製品も生んでいる。女性客主体の新店舗「#ワークマン女子」の展開にも貢献している。
取締役として女性アパレルに対する知見を活かした女性用製品への消費者としてのアドバイス、カリスマキャンパーとしてアウトドアやキャンプグッズ開発へのアドバイス、ワークマンのネット広報へのアドバイスを予定している。
なお、8日発表した前3月期決算は10.1%営業減益、今期の業績予想は6.7%営業増益と前々期の水準に及ばないことから株価は反落。(HS)