大成建設(1801・P)が一時9%安で続落。16日、札幌市で工事中のビルで鉄骨の精度不良や虚偽報告が発生したと発表。既に建設した部分の取り壊しや役員2人が引責辞職したことが嫌気された。
ビルは地上26階、地下2階で北海道庁に隣接するホテル、オフィスなどが入る高層ビル。NTT都市開発から受注し、来年2月に完成予定だった。しかし、NTT都市開発からの指摘で検証したところ、鉄骨の精度不良やコンクリートの厚さ不足が発覚した。さらに実測値と異なる数値が報告されていた。このままでは建築基準法違反の恐れがあるため、取り壊したうえ立て直すことが決まった。
このため、完成は26年6月末へと延期。責任を取り取締役専務執行役員建築総本部長と常務執行役員札幌支店長が31日付で辞任する。(HS)