サイバーセキュリティクラウド(4493)が3月26日、マザーズに新規上場する。
AI(人工知能)技術を活用したWebセキュリティサービスの開発・運用・販売を行っている。Webアプリケーションに対するサイバー攻撃を検知・遮断・可視化するクラウド型WAF(ファイアウォールの一種)「攻撃遮断くん」が主要サービス。ディープラーニング(深層学習)を用いた攻撃検知AI(人工知能)エンジン「Cyneural(サイニューラル)」を搭載しており、攻撃として検知されたデータを学習させることで、未知の攻撃や誤検知を高速に発見することも可能。クラウド型WAF市場で導入社数・サイト数国内1位を獲得しており、清水建設やANAといった数多くの大企業に導入されている。
「攻撃遮断くん」はサブスクリプション(月額課金)型モデルとなっており、この月額課金額が同社の売上高の9割強を占める。足元では、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)が提供する「AWS WAF」のルールを自動運用する「WafCharm(ワフチャーム)」の新規受注も堅調に推移。このサービスについては、海外戦略拠点として米国シアトルに子会社を設立し、北米エリアの営業を強化している。直近でサーバーワークスと米国における取次店契約も締結した。
2020年12月期業績は、売上高11億2,600万円(前期比38%増)、営業利益1億7,900万円(同24.4%増)を計画。
概要
●事業内容=AI技術を活用したサイバーセキュリティサービスの開発・提供
●本社=東京都渋谷区東3-9-19
●代表者=大野暉代表取締役社長
●設立=2010年8月
●上場前資本金=1億7,425万円
●発行済み株式数=230万5,000株(上場時)
●筆頭株主=Vector Group International Limited(上場前16.48%)
●公募株式数=7万株
●仮条件=3月6日に決定
●ブックビル期間=3月10日から16日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、大和、みずほ、SMBC日興、あかつき、岩井コスモ、エース、岡三、香川、楽天
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.12 | 488 | ▼27 | ▼12.44 | 0 |
2019.12 | 816 | 141 | 68.80 | 0 |
2020.12(予) | 1,126 | 166 | 61.42 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |