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IPO2020年2月12日

新規上場紹介 ビザスク 3月10日、マザーズ ナレッジシェアのプラットフォームを提供

ビザスク(4490)が3月10日、マザーズに新規上場する。

従来は共有が難しかったビジネス知見をデータベース化し、各業界・業務の実務経験を有するアドバイザーと顧客をマッチングする、ナレッジ(知見)シェアのプラットフォームを提供する。

スタートアップから大企業まで規模にかかわらず、新規事業や業務改革、投資などに向けて情報収集ニーズは常時発生する。その際、知見者へのヒアリングは効果的であることが認識されているものの、自社のネットワークでは限界があるため、スピーディーに効率的に適切な知見者にアプローチすることは容易ではない。

こうした中、同社は知見を持つ人と、知見を求める人をマッチングし、1時間単位の電話や対面インタビューなど“スポットコンサルティング”を設営するサービスを提供している。

具体例としては、①コンサルティング会社が業界理解を深め、市場動向を確認するための調査②投資ファンド、機関投資家など金融機関が投資を検討する際の業界調査や企業価値の査定③事業法人が新技術への理解を深めるための情報収集――などが挙げられる。

メインサービスは、フルサポート形式のスポットコンサル設営サービス「ビザスクinterview」(2019年2月期は取扱高の81%)。専任の担当者が依頼事項の確認から適任者のリサーチ、インタビュー実施のアレンジまで全面的にサポートする。マッチング実績は19年12月末現在で累計4万4,000件を超える。

このほか、オンライン・アンケート形式で多数の知見を一度に収集することをサポートする「ビザスクexpert survey」、1時間単位ではなく長期的にサービスを提供する「ビザスク業務委託」、同社ウェブプラットフォームで顧客自身がアドバイザーを選定するセルフマッチング形式の「ビザスクlite」なども手掛ける。

登録者数(知見を提供する人、知見を求める人の合計)は順調に増加。2020年1月末現在で国内登録者は約9万人、さらに海外登録者1万人超(世界109カ国)を加えると、10万人を超える。登録者の属性は約500の業種に及び、幅広い業界、職域をカバーしている。

登録者数の拡大とともに、日本を中心に法人の顧客基盤も拡大。19年11月末時点でコンサルティングファームや金融機関、大手事業法人などを中心に、フルサポートサービスを活用する法人クライアント口座数は432口座となった。

登録者および法人クライアント基盤の双方の拡大に加え、システム改善、データベースの情報深化によりマッチングの効率改善が進んだ結果、取扱高の年平均成長率は195%(16年2月期から19年2月期の3期間)と、国内登録者数や法人クライアント口座数の増加率(81%)を上回るペースで成長している。

上場に伴う公募増資で調達した資金は採用費、人件費などに充当する予定。

概要

●事業内容=ビジネス分野に特化したナレッジシェアリングプラットフォームの運営
●本社=東京都目黒区青葉台4-7-7
●代表者=端羽英子代表取締役社長
●設立=2012年3月
●上場前資本金=1,868万2,000円
●発行済み株式数=818万5,000株(上場時)
●筆頭株主=端羽英子(上場前51.56%)
●公募株式数=50万株
●売出株式数=234万3,200株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が42万6,400株)
●仮条件=2月19日に決定
●ブックビル期間=2月20日から27日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、大和、SMBC日興、野村、東海東京、SBI、マネックス

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.2 264 ▲58 ▲7.62
2019.2 614 24 3.58
2020.2(予) 960 45 6.90
※単位100万円、1株利益は円
▲は赤字

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