BuySell Technologies(7685)が12月18日、マザーズに新規上場する。
リユース(再使用)商材の買取・販売を行っている。店舗を持たずにインターネットやマスメディアを駆使したマーケティング戦略で集客を実施。買取査定は約250名の査定員による出張訪問買取が中心。「インターネット」と「リアル」それぞれの強みを生かした事業モデルと言える。2015年に事業譲受によりネット型リユース事業の「スピード買取.jp」のサービスを開始。18年7月に「バイセル」に名称変更している。
集客から買取査定、在庫管理、販売までの一連の流れをすべて自社で一貫して管理実行する体制を構築している。
買取サービスを通じて月間2万件を超える査定の問い合わせ実績(18年12月期)がある。取扱商品は主に、着物、切手、古銭、貴金属、ジュエリー、ブランド品、時計、骨董品、毛皮、お酒など販売時に高単価を確保できるものがメイン商材。出張訪問買取との親和性の高いシニア層からの問い合わせが多い。主要顧客層は50代以上が約75%を占めるほか、サービスの利用理由のうち自宅整理、遺品整理および生前整理が約60%を占める。
販売は、主に古物商や業者向けオークションによる法人販売が中心で、売上高構成の約90%を占める。一般消費者に直接質の良いものを提供できるように、楽天市場やヤフオクなどのEC(電子商取引)販売や百貨店催事での販売を行うとともに、18年7月からは自社ECサイトの「バイセルオンライン」を展開。個人向け販売比率の向上による収益性の拡大に努めている。
18年11月には、リユース買取サービスの新規事業として、愛車の資産価値を維持および向上させるアプリ「CAPPY(キャッピー)」の運営を開始している。
概要
●事業内容=出張買取を中心とした多様なリユース商材の買取および販売
●本社=東京都新宿区四谷4-28-8 PALTビル
●代表者=岩田匡平代表取締役社長兼CEO
●設立=2001年1月
●上場前資本金=4,000万円
●発行済み株式数=644万5,000株(上場時)
●筆頭株主=ミダス第1号投資事業有限責任組合(上場前52.94%)
●公募株式数=44万5,000株
●売出株式数=22万5,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が10万500株)
●仮条件=11月28日に決定
●ブックビル期間=12月2日から6日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、大和、みずほ、SMBC日興、岡三、東海東京、丸三、水戸、岩井コスモ、エース、藍澤、エイチ・エス、むさし
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2017.12 | 8,917 | 319 | 37.69 | 7.5 |
2018.12 | 10,118 | 472 | 55.00 | 11 |
2019.12(予) | 12,891 | 804 | 85.29 | 15 |
※単位100万円、1株利益は円 |