萩原電気ホールディングス(7467・P)がこのほど開示した2024年3月期第2四半期(4~9月)決算は、売上高1,080億1,300万円(前年同期比25%増)、営業利益45億8,900万円(同71.8%増)と絶好調。通期の業績予想を上方修正し、売上高は従来予想より145億円上乗せの2,275億円(前期比22.3%増)、営業利益は同20億5,000万円上乗せの83億5,000万円(同24.2%増)を見込み、ともに過去最高業績を計画している。
中間配当も予想より35円引き上げ95円とし、期末の配当予想も5円引き上げとしたため通期で185円(前期155円)と大幅増配した。今期の絶好調の業績を反映して、上場来高値圏で頑強に位置する。
名古屋市に本社がある自動車向け電子部品販売などの技術商社で、デンソー(6902・P)への売上高が過半数となる。自動車業界は半導体不足の解消やコロナ禍の反動もあり、トヨタ自動車(7203・P)の上半期の世界販売台数、生産台数が過去最高になるなど絶好調。それに加えて、電動化領域を中心とした半導体・電子部品の需要が拡大し、当社の快進撃の要因となった。
セグメント別では、電子制御が進む自動車向けシステムLSIなどの半導体や電子部品の販売、技術支援などを行う主力のデバイス事業が、自動車生産台数の回復や採用車種拡大に加え、円安も寄与し売上高940億7,800万円(前年同期比26%増)、営業利益35億1,100万円(同2.03倍)と大幅に伸びた。IoTソリューション提供やFA(ファクトリーオートメーション)システムの設計・製造・販売などを手掛けるソリューション事業も、顧客の設備投資需要を取り込み、売上高139億3,500万円(同18.5%増)、営業利益10億7,700万円(同14.3%増)と伸長した。