11月26日のNYダウは5日続伸で連日の最高値。
S&P500は7日続伸で11日以来の最高値更新。
ナスダックは4日続伸。
トランプ次期大統領の関税表明を受け、NYダウは序盤に309ドル安となったが、コンファレンスボードが発表した消費者信頼感指数が111.7と市場予想の111.8には届かなかったものの、前月改定値の108.7は上回ったため、買いが入った。
なお、S&P500とナスダックは朝方も前日比下落は回避した。
バイデン政権が肥満症薬を高齢者向け公的医療保険「メディケア」や低所得層向けの公的医療保険「メディケイド」の適用対象になるように法解釈を見直すよう提案したため、イーライ・リリーが買われた。
ただ、肥満症治療薬は高額なため、トランプ次期政権が巨額の医療コストを受け入れるかどうかという懸念もある。
バイデン政権では、糖尿病や心臓疾患といった症状減少によるコスト減で相殺されるという見方をとっている。
こうした中、アムジェンは開発中の肥満症薬「マリタイド」の第2相臨床試験で、効果のない偽の薬(プラセボ)を投与した患者に比べて、最大で20%の減量効果があったと発表したが、株価は下落した。
イーライ・リリーの肥満症薬「ゼプバウンド」の減量効果の20~22%を上回るとアナリストが予想していため物足りないという反応になった。
GMはトランプ関税が警戒され値下がりとなった。
NYダウ工業平均は前日比123ドル(0.28%)高の44,860ドル。ナスダック総合指数は前日比119ポイント(0.63%)高の19,174。S&P500指数は前日比34ポイント(0.57%)高の6,021。
NYダウ採用銘柄はアマゾン、マイクロソフト、ウォルマートなどが買われ、アムジェンやナイキ、ボーイングなどは売られた。上昇は21銘柄、下落は19銘柄。