12月20日のNYダウは続伸、ナスダックは4日ぶりに反発
11月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年同月比2.4%上昇し、10月の同2.3%増は上回ったものの、市場予想の2.5%上昇とはならなかった。
18日のFOMCで、FOMC参加者による2025年の利下げは2回の予想で、9月時点の4回の予想から半減した。
だが、20日のPCE価格指数を受けて、市場では物価上昇が抑制されているとFRBが利下げを行いやすくなるという見方から株式に買いが入った。
NYダウは一時873ドル高となったが、政府機関閉鎖リスクが意識され、後半は上げ幅を縮めた。
デンマークの医薬品メーカー、ノボ・ノルディスクは、開発中の新薬「カグリセマ」が、患者の体重を平均22.7%減少させる効果があったと発表したが、ノボは当初、少なくとも25%の減量効果を予測していたが、達成できなかったということで大幅安となった。
ライバルのイーライリリーは買われた。
量子コンピューターのイオンQは、DAダビッドソンが新規に「Buy」で目標株価50ドルと発表したことで買われた。
オクシデンタル・ペトロリアムはウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社のバークシャーが買ったことが判明し上昇した。
ナスダックではパランティア・テクノロジーズとエヌビディアが続伸。
NYダウ工業平均は前日比498ドル(1.18%)高の42,840ドル。ナスダック総合指数は前日比199ポイント(1.03%)高の19,572。S&P500指数は前日比63ポイント(1.09%)安の5,930。
NYダウ採用銘柄はエヌビディア、ユナイテッドヘルス、セールスフォースなどが買われ、メルクやウォルマート、P&Gなどが売られた。上昇は23銘柄、下落は7銘柄。