12月3日の米国株式市場でNYダウは続落だが、ナスダックは3日続伸。
韓国のユン・ソンニョル大統領が、来年の予算案の国会審議で予算案に合意しないなど野党の一連の対応を批判した上で「国政はまひ状態にある。憲政の秩序を守るために非常戒厳を宣布する」と発表した。
韓国で非常戒厳が出されるのは1987年に民主化が宣言されて以降、初めて。
NYダウは一時207ドル安となったが、米国株への悪影響は限定的と受け止められ、すぐに下げ幅を縮めた。
韓国の国会が非常戒厳を解除するよう要求する決議案を可決すると、ユン大統領は再び会見し、閣議を通じて非常戒厳を解除すると発表した。
NY証券取引所ではP&Gやジョンソン&ジョンソン、アクセンチュアなどが売られた。
AT&Tは通期予想を上方修正し、今後3年間に配当と自社株買いを通じて400億ドル超を株主に還元する計画も好感された。
ナスダックではメタプラットフォームやパランティア・テクノロジーズが買われた。
アマゾンはクラウド部門のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)がデータセンターの省エネ性能を高める新たなコンポーネントを発表したことで買われた。
NYダウ工業平均は前日比76ドル(0.17%)安の44,705ドル。ナスダック総合指数は前日比76ポイント(0.40%)高の19,480。S&P500指数は前日比2ポイント(0.05%)高の6,049。
NYダウ採用銘柄はP&G、ジョンソン&ジョンソン、3Mなどが売られ、アマゾンやアップル、メルクなどは買われた。上昇は13銘柄、下落は17銘柄。