12月6日の米国で11月の雇用統計が発表され非農業部門の就業者数は前月比22万7千人増加した。
前回10月はハリケーンやボーイングのストライキの影響を受けて、速報値では1万2千増だったが、改定値では3万6千人増となった。
ただ、いずれにしても、9月改定値の22万3千人から大きく鈍化していた。
今回の11月は、10月に大きく落ち込んだことに対する改善の分が含まれている。
そして、11月の失業率は4.2%に上昇した。10月までは2カ月連続で4.1%だった。
そのため、11月の雇用統計は、12月17日~18日に開催されるFOMCで0.25%の利下げを実施する可能性を補強した内容と受け止められたが、それを確認するためにも来週11日に発表される11月の消費者物価指数が重要とみられている。
利下げ期待でNYダウは反発して始まったが、週末の手仕舞いで続落となった。
ユナイテッドヘルスが続落となり、シェブロンやデルが売られた。
オラクルは上昇。
一方、ナスダックとS&P500は反発した。
ナスダックではテスラやパランティア・テクノロジーズ、コインベースが買われ、エヌビディア(NYダウにも採用)とAMDは売られた。
NYダウ工業平均は前日比123ドル(0.28%)安の44,642ドル。ナスダック総合指数は前日比159ポイント(0.81%)高の19,859。S&P500指数は前日比15ポイント(0.25%)高の6,090。
NYダウ採用銘柄はユナイテッドヘルスとシェブロン、エヌビディアが下落。反面、アマゾンとIBM、アメリカン・エキスプレスは買われた。上昇は14銘柄、下落は16銘柄。