12月9日のNYダウは3日続落、ナスダックは反落。
エヌビディアは、中国の国家市場監督管理総局が独占禁止法違反の疑いで調査を始めたと発表したことで売られた。
エヌビディアが2019年に、イスラエルのデータセンター向けインターコネクト企業のメラノックステクノロジーズを買収を発表した時、米国と欧州とメキシコからは独占禁止法の承認を得たが、米中貿易戦争の影響で中国からの承認を得るのに1年以上かかった。
2020年に中国がエヌビディアの買収を認める条件として、エヌビディアに対して中国企業を差別しないことを課した。
だが、米国政府が対中半導体輸出規制で、最先端半導体の中国への販売を禁止しているため、中国政府からの対抗措置と見られてる。
AMDはBofAが「Buy」→「Neutral」に下げたため売られた。エヌビディアやマーベルやブロードコムなどのカスタムチッププロバイダーによるAIの競争圧力がAMDの市場シェア拡大を制限する可能性があると指摘した。
財務・人事管理ソフトウエアのワークデイは、S&P500種指数への採用が発表されたことで買われたが、アプリケーション技術プラットフォームのアップラビンは採用予想が外れ大幅安となった。
チョコレートのハーシーは、米製菓大手モンデリーズが買収を検討していると報じられ買われた。
モンデリーズは2016年にもハーシーの買収を目指したことがあった。
NYダウ工業平均は前日比240ドル(0.54%)安の44,401ドル。ナスダック総合指数は前日比123ポイント(0.62%)安の19,736。S&P500指数は前日比37ポイント(0.61%)安の6,052。
NYダウ採用銘柄はトラベラーズ、IBM、セールスフォースなどが売られ、ユナイテッドヘルス、ボーイング、アムジェンなどは買われた。上昇は11銘柄、下落は19銘柄。