3月10日の米国株式市場は急落。
NYダウは一時1,188ドル安となった。
トランプ大統領が9日放送の番組で、米国経済の年内のリセッション(景気後退)入りを予想しているかとの質問に、「私はそのようなことを予測するのは嫌いだ。我々は非常に大きなことを行っているので過渡期にある」とコメントした。
トランプ政権が関税強化を遂行するために、個人消費の悪化や物価上昇に対して配慮しないと受け止められ、スタグフレーション(景気後退とインフレの同時進行)が警戒された。
ドルも売られ、一時1ドル=146円64銭となった。
テスラが大幅安。中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)の崔東樹秘書長(事務局長)は記者会見で、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政界進出により、すでに急落している同社の電気自動車(EV)販売にさらに悪影響が及ぶ可能性があるとの見方を示した。
エヌビディアやパランティア・テクノロジーズ、マイクロストラテジーが売られた。
原油先物も反落したが、エクソン・モービルは3日続伸。
NYダウ工業平均は前日比890ドル(2.08%)安の41,911ドル。ナスダック総合指数は前日比727ポイント(4.00%)安の17,468。S&P500指数は前日比155ポイント(2.70%)安の5,614。
NYダウ採用銘柄はエヌビディアやゴールドマン・サックス、アップルなどが売られ、ベライゾンや3M、シェブロンなどが買われた。上昇は8銘柄、下落は22銘柄。