3月28日の米国株式市場は3日続落。
2月のPCEコアデフレーターが前年同月比2.8%上昇と市場予想の2.7%上昇を上回った。
3月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は57.0と速報値の57.9から下方修正された。2月は64.7。
消費者の1年先の期待インフレ率は5.0%(2月は4.3%)、5年先は4.1%(2月は3.5%)とそれぞれ前月に比べて上昇した。
景気減速とインフレが警戒され売られた。
メタ・プラットフォームズとアップルは、欧州連合(EU)がデジタル市場法に基づく制裁金を来週後半にも科すと報じられ売られた。
グーグルの持ち株会社のアルファベットとオンライン決済のペイパルも、欧州議会の国際貿易委員会の委員長が「デジタルサービスプロバイダーの場合、米国企業側にも大きな経済的利益がある。この点では、ペイパルやグーグルでの手数料の請求も検討できる」と述べたことで売られた。
スポーツウエアのルルレモン・アスレティカは、2026年1月期の収益見通しがアナリスト予想を下回り大幅安。
アプリマーケティング会社のアップラビンは空売り投資家のレポートで、人工知能(AI)広告プラットフォームの利点を偽り、収益を押し上げる手段として携帯電話へのアプリのインストールを「強制」したと指摘されたことで27日に急落した。
しかし、アップラビンが空売りレポートについての調査を実施するために、クイン・エマニュエル法律事務所に依頼したと発表したため買い戻しが入り反発した。
NYダウ工業平均は前日比715ドル(1.69%)安の41,583ドル。ナスダック総合指数は前日比481ポイント(2.70%)安の17,322。S&P500指数は前日比112ポイント(1.97%)安の5,580。
NYダウ採用銘柄はアマゾン、ナイキ、ボーイングなどが売られ、メルクやアムジェン、ジョンソン&ジョンソンなどが買われた。上昇は4銘柄、下落は26銘柄。