4月11日の米国株式市場は反発。
英フィナンシャル・タイムズが、ボストン連銀のコリンズ総裁は「市場機能や流動性に関する懸念が生じた場合には、それに対応する手段をFRBは持っている」と語ったことを報じた。
米国政府が中国に対して関税を合計145%としたことを受けて、中国政府は米国への関税を125%に引き上げたが、これ以上は無視する方針を示した。
関税引き上げの応酬に歯止めがかかるという見方や、ホワイトハウスの報道官がトランプ大統領は中国との取引に前向きと発言したことも好感された。
JPモルガン・チェースは第1四半期がアナリスト予想を上回ったことで買われた。
金価格の上昇を受けてニューモントが高い。
アップルも反発。iPhoneは多くが中国で組み立てられているが、米国で生産すれば、現在1,000ドルの販売価格が3,500ドル(約50万円)になるという予想もある。
iPhoneの価格が高騰すれば、韓国サムスン電子のスマートフォンに乗り換えが進むため、トランプ大統領はiPhoneに関しては関税を免除するのではないかという期待も市場では意識されている。
NYダウ工業平均は前日比619ドル(1.56%)高の40,212ドル。ナスダック総合指数は前日比337ポイント(2.06%)高の16,724。S&P500指数は前日比95ポイント(1.81%)高の5,363。
NYダウ採用銘柄はアップル、JPモルガン・チェース、エヌビディアなどが買われ、ディズニーやセールスフォース、ナイキなどが売られた。上昇は26銘柄、下落は4銘柄。