7月9日のNYダウは続落。S&P500とナスダックは小幅だが6日続伸。
パウエルFRB議長が上院銀行委員会で議会証言を行い、「最新の労働市場データは、労働市場がかなり冷え込んでいるという明確なシグナル」と述べたため、NYダウは下落に転じた。
オラクルはイーロン・マスク氏の人工知能(AI)開発会社xAIに対して、クラウドサーバーを提供する協議が打ち切りと報じられ、売られた。
デンマークの製薬会社のノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」は、米イーライリリーの肥満症治療薬「ゼップバウンド」に比べて効果が下回るという研究成果を受けて、ノボノルディスクの米国預託証券(ADR)は売られ、イーライリリーは買われた。
ナスダックではエヌビディアはキーバンク・キャピタルが目標株価を130ドル→180ドルに引き上げた。AI向け次世代GPU「ブラックウェル」が年後半に発売される予定だが、現行の「H100」に対する需要は減速する兆候がない点に注目した。
NYダウ工業平均は前日比52ドル(0.13%)安の39,291ドル。ナスダック総合指数は前日比25ポイント(0.14%)高の18,429。S&P500指数は前日比4ポイント(0.07%)高の5,576。
NYダウ採用銘柄はダウケミカル、セールスフォース、マイクロソフトなどが売られ、インテルやゴールドマン・サックス、アムジェンなどが買われた。上昇は11銘柄、下落は19銘柄。