8月8日の米国株式市場は反落。
中国の7月の貿易統計で輸出入が予想以上に減ったため、世界景気が警戒されたことに加えて、格付け会社ムーディーズが7日に、米国の銀行10行の信用格付けを1段階引き下げたほか、一部の主要行を引き下げ方向で見直しの対象としたため、金融不安も再燃した。
NYダウは序盤に465ドル安を付けたが、その後は少しずつ下げ幅を縮めた。
NY証券取引所ではムーディーズが格下げしたM&Tバンクやピナクル・ファイナンシャルが下落し、格下げ方向で見直しのバンク・オブ・ニューヨーク・メロンやステート・ストリートも値下がりとなった。
製薬会社のイーライ・リリーは需要が拡大する糖尿病・肥満症治療
薬の生産能力を年末までに倍増させることを目指していると報じられ、通期売上高予想を上方修正したため、急騰した。
ナスダックではITシステムの運用監視クラウドプラットフォームのデータドックが通期売上高予想を下方修正し、急落した。
NYダウ工業平均は前日比158ドル(0.45%)安の35,314ドル。ナスダック総合指数は前日比110ポイント(0.79%)安の13,884。S&P500指数は前日比19ポイント(0.42%)安の4,499。
NYダウ採用銘柄はセールスフォースやゴールドマン・サックス、トラベラーズなどが売られ、アムジェンやディズニー、アップルなどは買われた。上昇は10銘柄、下落は20銘柄。