大引けの日経平均は165円高の2万8,479円、TOPIXは9ポイント高の1,976ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,243、下落銘柄数は512。出来高は9億645万株、売買代金は2兆222億円。
日経平均は6日ぶりに反発。
岸田首相は次世代型の原子力発電所について開発・建設を検討するよう指示した。三菱重工は次世代軽水炉の開発を推進しているため注目されたが、朝方の買い一巡後は伸び悩んだ。
原子力発電所の復水器は、高温水蒸気をその排気端で冷却凝縮させ、復水として回収する装置で、管の中に海水を流して管外表面で水蒸気を水に戻す。海水に対して耐食性がよいチタン溶接管が用いられているため、大阪チタニウムと東邦チタニウムは原発関連として物色された。
日本電波工業は三菱UFJモルガンが目標株価を引き上げたことで大幅高となった。
タムラ製作所(6768)は電気自動車向けに省エネ性能を高めた次世代半導体を2024年に生産を始めると報じられたことで買われた。
一方、日本電産は関社長が車載事業は業績不振により、退社する意向と報じられたことで売られた。過去にはシャープ社長だった片山幹雄氏や、日産タイ法人社長だった吉本浩之氏を後継候補として採用したが、いずれも長続きせずに退任させたため、後継者難の会社で将来展望が暗くなると警戒された。
業種別上昇率上位は医薬品、保険、金属、ノンバンク、ガラス土石で、下落は電力ガス、小売、陸運、ゴム、非鉄。(W)