9月7日(水)のマーケット
9月6日の米国株式市場でNYダウは続落。8月のISM非製造業景気指数が56.9と前月から0.2ポイント上昇し、市場予想の55.2への低下とはならなかったため、FRBによる金融引き締めが長期化するとの見方から金利が上昇し、高PER銘柄のハイテク株が売られた。NY証券取引所では景気敏感株の3Mの下げが目立ち、石油株のオキシデンシャル・ペトロリウムも安い。NYダウは前日比173ドル(0.55%)安の31,145ドル。ナスダックは7日続落。ネットフリックスやインテルが売られた。NASDAQ総合指数は前日比85ポイント(0.74%)安の11,544。S&P500指数は前日比16ポイント(0.41%)安の3,908。
NASDAQの7日続落を受け、日経平均は反落した。プライム市場では海運が続落となり、ソフトバンクGや東京エレク、ソニーGも安い。メルカリはルクソール・キャピタルの保有比率低下が響いた。エムスリーや資生堂、塩野義も下落。くら寿司は通期営業赤字予想に下方修正し大幅安。PHCHDはSMBC日興による格下げで売られた。一方、円相場が1ドル=144円台の円安となり、SUBARUや三菱自は買われ、エンプラスも高い。東京海上が上昇。
スタンダード市場ではトミタ電機とロングライフが反落し、クルーズが売られた。ワークマンも軟調で、ユークスは続落。シダックスはコロワイドが買収提案と報じられ反発。MSコンサルは100円ショップのダイソーが同社の顧客満足度覆面調査を導入したため一時ストップ高となった。
グロース市場ではプレイドが続落となり、GNIが売られた。ステムリムは反落し、アスカネットは第1四半期決算を受けて下落した。Pアンチエイジは高寄り後、上げ幅を縮めたが上昇を継続。エンバイオは浄化技術の事業計画がバイオメディエーション利用指針に適合しストップ高。
チャート上では、長い下ヒゲを伴う陰線。サポートラインとして機能していた200日移動平均線(2万7,467円)を割り込み、ボリンジャーバンドのマイナス2シグマ(2万7,246円)近辺で下げ止まった格好。目先の反発を期待したいところ。
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【まだまだ続く 指数入れ替え】
日本証券新聞9月8日(木)紙面1面TOP記事掲載
ソフトバンク「コア30」へ、半年後の日経平均採用は…
秋は“指数の季節”。
5日に①日経平均定期入れ替えが発表されたが(実施は28、30日引けと10月3日引け)、来週末16日引けでは②FTSE指数入れ替え実施。10月7日引け後に③1~3月期企業のTOPIX浮動株比率見直しと④コア30などの入れ替えが発表され、日本時間11月11日早朝には⑤MSCI指数入れ替え発表――と間断なく続く。
日経平均入れ替えの内容については7日付本紙で触れた通りだが、除外が決まったユニチカ(3103・P)は7日も続伸。この一両日で14.5%高となる場面もあった。
東海東京証券が目標株価を470円(6日終値の81.1%高)に引き上げたことが背景。なお、除外銘柄には本来2,600万株規模の売りが出るところだが、この株は5年前に10対1株式併合を経ているため、売り物の規模も10分の1となる。その辺を勘違いして先回りで売った向きの買い戻しなども生じたようだ。
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今日の市況概況
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9月7日(水)☆[概況/大引け]
ナスダック7日続落を受け、日経平均は反落。海運や値がさハイテクが下落。1ドル=144円台の円安で自動車と東京海上が高い
大引けの日経平均は196円安の2万7,430円、TOPIXは10ポイント安の1,915ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は432、下落銘柄数は1,369。出来高は11億1,504万株、売買代金は2兆7,522億円。
ナスダックの7日続落を受け、日経平均は反落した。
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