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コラム2016年7月1日

☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.144 “次世代たばこ”待望の再販へ

近ごろ、周りの喫煙者に電子たばこを吸う人が増えてきました。当初はおもむろに取り出される見慣れない物体に「未来感がすごい」と感動すら覚えましたが、最近ではだいぶ見慣れた存在に。

そんな話をしていると、電子たばこユーザーの友人が「今、人気で全く手に入らない新商品」と、黒いペン状の“次世代たばこ”を見せてくれました。JT(2914)の独自テクノロジーを搭載した、新しいたばこ用デバイス「プルーム・テック」という商品です。

くわえて息を吸い込むと、その圧力を感知して発生した蒸気がたばこ葉の詰まったカプセルを通過し、その蒸気を吸うことでたばこの味や香りが楽しめるというもの。3月1日に福岡市の一部販売店と、JTのオンラインショップで販売が開始されたものの、わずか5日間で月間販売計画の約5倍という、予想をはるかに上回る注文が殺到したため1週間後には出荷を停止。ようやく6月23日より数量に制限を設けつつ、販売・予約が再開されたそうです。

何がそんなに魅力なのか。友人に尋ねるとまずは「価格」だそうで、期間限定キャンペーンではありますが、7月7日までの予約分については半額の2,000円で本体を購入することができるそうです。

そのほかには、日本で発売されている電子たばこには入っていないニコチンが入っていること、軽くて持ち運びやすいこと、吸うときだけ蒸気が発生し、そうでないときはポケットにしまえるため“ちょこちょこ吸い”ができることなど。いろいろあるそうですが、何より、灰や副流煙が出ないのはもちろん、においもほとんど発生しないので、家や車の中で使っても「家族から嫌な目で見られなくなった」ことだそう。やっと家庭内での市民権を得ることができたと、うれしそうに話してくれました。

薬事法によりニコチン入りの電子たばこが普及しにくい日本。そんな中で独自の進化をし始めた次世代たばこが今後、市場を拡大していくのか注目しています。

【編集記者Yのコメント】
国内喫煙者数が減少の一途をたどる中、適時の値上げや海外ブランドのM&A(企業合併・買収)などが奏功して、JTの業績は高水準での横ばいを維持しています。株価は6月以降、全体相場と相まって軟調に推移していますが、同社には配当利回り3.1%(6月30日終値ベース)と「高配当銘柄」としての顔があります。今年1月安値(3,792円)、昨年10月安値(3,551円)といったタイミングで見直される可能性もありそうです。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

[本紙7月4日付16面]

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