pluszero(5132)が10月28日、グロースに新規上場する。
現在のディープラーニング技術を中心とした第3世代AIの問題点を克服する次世代の「第4世代AI」として、柔軟な人工知能「Artificial Elastic Intelligence(AEI)」を提案。その研究開発に取り組む。第2世代AIのナレッジグラフを、第3世代AIの手法を取り入れて拡張。AEIの進展で人工知能は「範囲を限定することで人間のようにタスクを実行できる」ように進歩し、社会全体の生産を高められるとしている。
AEIの研究開発とともに、業務提携先とAEIを活用したサービスの立ち上げを進めている。文系、理系の知見を融合した「文理融合型」の人材がおり、高いレベルのAIプロジェクトに対応できる。「文理融合型」の大半は大学生、大学院生を中心としたインターンで、日々研究を行い、最新の知見を有する。
事業はAIを中心にIT、ハードウエアなどの各種テクノロジーを統合的に活用したソリューションを提供している。具体的には顧客の課題解決のため、コンサルティングから具体的サービス、システムの開発、運用、保守までワンストップで提供する「プロジェクト型ソリューション」と、AEIを活用し、仮想人材派遣関連技術に関する情報提供や開発ライセンスを供与する「サービス型ソリューション」に分類される。現在はプロジェクト型が98%を占めており、その利益でAEIの研究開発を進めている。
プロジェクト型の特徴としてはAIとITの両方の技術を習熟しているエンジニア陣がおり、社員の9割以上が技術系で、45%が東京大学出身か在学中。業務改善、データマネジメント、システム、ハードウエア開発など多様なソリューションを展開している。サービス型は、利用者から見て人間が対応しているように感じる対話システムを「仮想人材」と定義。実世界で人材を派遣しているような形で、仮想人材の派遣を早期に実現していくことを目指す。
中長期的にはプロジェクト型の伸びに加え、サービス型が急成長。プロジェクト型の一部を含めAEIを活用していく。
2022年10月期の業績は売上高7億2,500万円(前期比42.9%増)、営業損益1億2,700万円の黒字(前期は8,000万円の赤字)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=AIとITを軸に各種テクノロジーを統合的に活用したソリューション提供事業
●本社=東京都世田谷区北沢2-6-10
●代表者=小代義行代表取締役会長兼CEO
●設立=2018年7月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=250万株(上場時)
●筆頭株主=小代義行(上場前29.97%)
●公募株式数=37万5,000株
●売出株式数=9万6,000株(ほかにオーバーアロットメントで7万400株)
●仮条件=10月12日に決定
●ブックビル期間=10月13日から19日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、大和、マネックス、楽天、いちよし、松井
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.10 | 381 | ▼26 | ― | ― |
2021.10 | 507 | ▼78 | ― | ― |
2022.10(予) | 725 | 115 | 55.56 | ― |
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字 |