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IPO2022年11月4日

新規上場紹介 tripla 11月25日 グロース クラウドで宿泊業界のDX推進

tripla(トリプラ、5136)が11月25日、グロースに新規上場する。

「Delight customers with innovation イノベーションで顧客を感動させる」をミッションに掲げ、宿泊施設向けのITサービスとして、「tripla Book」を中心に、「tripla Bot」、「tripla Connect」、「tripla Pay」などを提供。宿泊業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めている。

「tripla Book」は宿泊施設向けのクラウド型公式サイト予約システム。宿泊施設の公式サイトにJava Scriptを埋め込み、宿泊客が短時間に予約可能なデザインで、操作も簡単。手数料率を抑えた料金体系で基本料金と宿泊部屋数が一定を超えた場合に発生する従量料金からなる。また、OTA(ネットのみで取引する旅行会社)は施設にとってマーケティングに資する反面、手数料率が高く、氏名、電話番号以外の宿泊客情報がOTAのみに蓄積され、施設に反映されない課題があった。「tripla Book」は宿泊客の情報を自社で取得し、活用できる。

このほか、公式サイト上にチャットボットを表示させ、宿泊客からの質問に自動的に回答し、多言語対応の「tripla Bot」、宿泊施設向けに特化したCRM、MAツール「tripla Connect」、QRコードやメールリンクを介した現地決済機能の「tripla Pay」などがある。

コロナ禍でも「tripla Book」を中心に導入施設は拡大。2021年10月末時点で1,091施設と前年同期の2.9倍に増えている。さらに、ノーコード公式サイトの「tripla Page」、最適料金をレコメンドできる「tripla Analytics」、空室在庫を一元管理する「tripla Channel」などの新サービスも開発中で、宿泊業界のDXを総合的にサポートし、クロスセルによる収益単価向上を目指す。今後、移動制限解除や円安などで訪日外国人数の増加が見込まれ、追い風になる可能性も。

23年10月期の業績は営業収益11億7,400万円(前期比47.1%増)、営業利益2億5,500万円(同3.9倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=宿泊施設などに対する公式サイト予約システム「tripla Book」、AIチャットボットシステム「tripla Bot」などのサービスの提供
●本社=東京都中央区新川1-22-13
●代表者=高橋和久代表取締役CEO、鳥生格代表取締役CTO
●設立=2015年4月
●上場前資本金=3億8,875万円
●発行済み株式数=528万株(上場時)
●筆頭株主=鳥生格(上場前23.66%)
●公募株式数=66万株
●売出株式数=36万9,000株(ほかにオーバーアロットメントで15万4,300株)
●仮条件=11月7日に決定
●ブックビル期間=11月9日から15日まで
●引受証券=大和(主幹事)、マネックス、みずほ、楽天

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.10 506 ▼132
2022.10(予) 798 61 2.49
2023.10(予) 1,174 225 36.02
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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