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IPO2022年11月25日

新規上場紹介 フーディソン 12月16日 グロース 産地の鮮魚を飲食店へネット販売

フーディソン(7114)が12月16日、グロースに新規上場する。

「生鮮流通に新しい循環を」とのビジョンを掲げ、鮮魚中心の生鮮流通プラットフォーム事業を展開する。主力のBtoBコマースサービスでは産地の市場などで生産者や卸業者から仕入れた鮮魚など2,000種以上の水産品のほか、肉や野菜を自社ウェブサイト「魚ポチ」に載せ、居酒屋など飲食店にネット販売している。

スマホなどから注文を受けると、地域によって翌日から3日後までに配送する。飲食店は市場に足を運ぶ手間をかけることなく、全国各地の産地で仕入れた鮮魚や野菜を受け取れる。利便性からリピート率は高く、売上高に占める既存ユーザーの割合は2018年3月期に53%だったのが、22年3月期には80%まで増えた。

加えて、BtoCコマースサービスとして実店舗を運営。一般のスーパーマーケットであまり販売しない魚種や産地での仕入れにこだわった水産品を中心にしたセレクトショップ「sakana bacca」(サカナバッカ)を東京都内で8店舗展開している。また、食品事業者向けに人材を紹介するフード人材バンクも手掛け、主に飲食店やスーパーマーケットに正社員候補者を紹介している。

今23年3月期は経常黒字に転じる見通しで、売上高は「魚ポチ」のBtoBコマースサービスで前期比56.3%増の37億2,200万円、店舗運営のBtoCコマースサービスは同14.6%増の9億3,400万円、フード人材バンクは同7.6%増の3億6,800万円と予想している。上場に伴う公募増資で調達した資金は新物流センターの開設費、「sakana bacca」の新規出店費、広告宣伝費などに充てる。(YY)

概要

●事業内容=飲食店向け食品Eコマースサービス「魚ポチ」を主軸とした生鮮流通プラットフォーム提供事業
●本社=東京都中央区勝どき3-3-7
●代表者=山本徹代表取締役CEO
●設立=2013年4月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=435万8,940株(上場時)
●筆頭株主=山本徹(上場前50.65%)
●公募株式数=68万株
●売出株式数=38万6,800株(このほかオーバーアロットメントで16万株)
●仮条件=11月30日に決定
●ブックビル期間=12月1日から7日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、みずほ、大和、楽天、岡三、三菱UFJモルガン・スタンレー、松井

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.3 2,955          ▼58
2022.3 3,592           ▼8       –       –
2023.3(予) 5,023 118 20.34       –
単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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