サンクゼール(2937)が12月21日、グロースに新規上場する。

3つの食品ブランド(サンクゼール、久世福商店、KUZE FUKU＆SONS)を軸として、日本全国に140店舗を超える自社店舗を展開。商品の企画・開発、調達・製造、店舗設計、販売まで全てのプロセスを自社内で一気通貫して手掛けている。

商品の約80%は同社グループの製商品開発部門が企画・開発したもの。3つのブランドコンセプトに基づき、自社工場で製造した製品やOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーから仕入れた商品を独自性の高い商品に仕上げる商品の企画・開発力を有している。自社工場および協力メーカー工場では、多品種少量生産に適した生産体制をとることで、消費者の需要に合わせたこまめな生産調整が可能に。これにより1つの店舗に無駄なく大量の製商品点数(1,200点超)を陳列することができ、独自性のあるグロッサリーストア(食料品店)を実現している。

自社工場での製造機能に加え、10月末時点で日本全国の500社を超える食品メーカーとのネットワークを有し、それぞれの仕入れ先メーカーから大きなロットで調達することで安価な価格での仕入れを可能としている。また、販売チャネルは直営、FC(フランチャイズ・チェーン)での自社小売店舗のほか、自社公式EC(電子商取引)サイトおよび楽天市場サイト、全国各地の生産者・食品メーカーと消費者を直接結びつけるオンラインマーケットプレイス「旅する久世福e商店」の運営も行っている。(SS)

●事業内容=久世福商店などの自社ブランドを中心とした加工食品を直営、FC、ホールセール、ECおよびグローバルの複数の販売チャネルを通して販売する食品製造販売業
●本社=長野県上水内郡飯綱町大字芋川1260
●代表者=久世良太代表取締役社長
●設立=1982年6月
●上場前資本金=1億2,629万円
●発行済み株式数=884万株(上場時)
●筆頭株主=久世良三(上場前29.33%)
●公募株式数=120万株
●売出株式数=141万株(ほかにオーバーアロットメントで39万1,500株)
●仮条件=12月5日に決定
●ブックビル期間=12月6日から12日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、SBI、みずほ、岡三、八十二、松井、楽天