前引けの日経平均は305円安の2万7,221円、TOPIXは13ポイント安の1,937ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は823、下落銘柄数は907。出来高は5億1,188万株、売買代金は1兆2,646億円。
先週末にNY連銀総裁から、インフレ抑制に向けた金融引き締め策の必要性が言及され、米国株が3日続落となったことに加えて、日本では日銀の2%物価目標に対して政府から見直し論が浮上していると報じられたため、異次元緩和が修正されるという見方から、週明けの日経平均は3日続落となった。
レーザーテックやファーストリテイリングが売られ、日銀の異次元金融緩和が変更された場合を受けて、円高に振れたためトヨタやダイキン工業も安い。
東芝は買収額が想定していた2兆2,000億円に届かない可能性もと報じられ下落した。
一方、大規模金融緩和が縮小すれば銀行は利ザヤ改善により収益が改善すると期待され、りそなHD(8308)や三菱UFJなど銀行株は買われた。
西松屋チェーンも円安進行による業績悪化懸念が後退したことで上昇。
業種別下落率上位は鉱業、精密、医薬品、輸送用機器、石油で、上昇率上位は紙パルプ、銀行、情報通信、倉庫運輸、水産農林。(W)