大引けの日経平均は180円安の2万6,387円、TOPIXは12ポイント安の1,893ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は400、下落銘柄数は1,388。出来高は17億7,960万株、売買代金は3兆7,191億円。
日銀の長期金利上限引き上げが、黒田総裁の説明するように市場機能を改善するためであり、「利上げではない」という見方と、政策変更の本丸は「マイナス金利の解除」という見方のせめぎ合いとなった。
日経平均は朝方、一時298円安の2万6,269円となったが、その後は押し目買いが入り、48円高まで戻した場面もあった。しかし、後場は再び売られた。
円高進行でトヨタを始めとした自動車株が続落となり、金利上昇で不動産株に対する売りも続いた。
他方、マイナス金利が解除されると収益が改善するという見方から銀行株は続伸となった。
今期に株主還元拡大を視野に入れている川崎汽船も続伸。
その他、円高による仕入れ原価低減期待で、家具のニトリやアパレル・雑貨のパルグループ、食品スーパーの神戸物産(3038)が物色された。
セガサミーはスマートスロット機「北斗の拳」が保安通信協会の型式試験で適合通知を受けたことで買われた。
業種別下落率上位は輸送用機器、不動産、電機、ガラス土石、金属で、上昇率上位は銀行、海運、空運、小売、情報通信。(W)