TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 日経平均は値を消した。高島屋の上方修正と中国の入国時強制隔離の撤廃計画でインバウンド関連は高い
速報・市況2022年12月27日

☆[概況/大引け] 日経平均は値を消した。高島屋の上方修正と中国の入国時強制隔離の撤廃計画でインバウンド関連は高い

大引けの日経平均は42円高の2万6,447円、TOPIXは7ポイント高の1,910ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,293、下落銘柄数は471。出来高は8億8,908万株、売買代金は1兆9,955億円。
高島屋(8233)が通期業績予想の上方修正を発表したことに加えて、中国が入国時に義務付けているホテルでの強制隔離政策を来年1月8日に撤廃すると発表したため、インバウンド関連が軒並み高となった。三越伊勢丹やオリエンタルランドや日本航空、資生堂、「ドン・キホーテ」を運営しているパンパシフィックなど高い。

中国は全ての入国者に対して5日間の専用施設での隔離と3日間の自宅隔離を義務付けていたが、1月21日~27日に春節(旧正月)の休暇を前に、国外との往来を本格化させ、低迷する経済のてこ入れを図ることが狙いと見られている。
ただ、中国人の海外旅行は原則禁止のままだが、来年1~3月期に集団免疫が実現すれば、4~6月期以降の中国経済の急回復が見込まれ、年前半にも中国からの訪日観光が解禁される可能性もあると大和証券では予想している。

日経平均は高寄りしたが、クリスマス休暇明けの米国株の出方が見守られ、値を消した。
ペプチドリームはメルクに続き、イーライリリーにもライセンス供与を発表したため急騰した。
黒田日銀総裁は金融緩和の継続を強調し、出口の一歩ではないと説明したが、債券が売られ、金利は上昇したため、利ザヤ改善期待から銀行株は堅調だった。
来年4月の黒田総裁の退任前後にかけて世界各地のヘッジファンドが日本国債売りを仕掛けるといった予想も聞かれた。
一方、アドバンテストやイビデンなど半導体関連が売られ、シルバーライフは第1四半期決算の訂正で急落した。

業種別上昇率上位は小売、銀行、空運、サービス、水産農林で、下落率上位は輸送用機器、電機、機械、電力ガス、繊維。(W)

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