大引けの日経平均は107円安の2万6,340円、TOPIXは1ポイント安の1,909ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は826、下落銘柄数は912。出来高は10億4,796万株、売買代金は2兆3,226億円。
日経平均は反落だがやや下げ幅を縮めた。
米国で節税目的の損出し売りでエヌビディアなどの半導体株が売られたため、日本の半導体関連のレーザーテックや東京エレクトロンも連れ安となった。
大手銀行が来年1月に固定型住宅ローン金利を引き上げると報じられ、SREやトーセイなど不動産株が売られた。
その他、米国金利上昇傾向で、ラクスやサーバーワークス、Sansanなどの中小型株も下落したが、運用収益の拡大期待で東京海上や第一生命など保険株は高い。
インバウンド関連の資生堂や「ドン・キホーテ」運営のパンパシフィック、AI通訳機「ポケトーク」を擁するソースネクストは堅調だった。
ヨシムラフード(2884)はオホーツク海のホタテを輸出しているマルキチを子会社化すると発表した。オホーツク海で地撒き方式で育てられたホタテは、流氷に含まれる豊かな栄養素によりプランクトンが増加した海で生育され、他の地域で行われている垂下式のホタテと比較し運動量も豊富なため、大粒で肉厚に育つとともに、栄養分をたっぷりと蓄え、世界でも希少価値のあるホタテと評価されていると説明したため、急騰した。
原材料高騰による経営難に加えて、新型コロナ対策で実施された「無利子・無担保」の「ゼロゼロ融資」も早ければ来年3月から利子の支払いが発生してしまうため、経営を断念するオーナーも増えそうだという見方から、M&A仲介のストライクとM&Aキャピタルが買われた。
業種別下落率上位は空運、不動産、海運、証券、情報通信で、上昇率上位は保険、電力ガス、鉄鋼、食品、倉庫運輸。(W)