大引けの日経平均は330円安の2万6,119円、TOPIXは5ポイント安の1,930ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は597、下落銘柄数は1,172。出来高は14億7,983万株、売買代金は3兆4,556億円。
日経平均は6日ぶりに下落した。1ドル=128円台の円高と長期金利が日銀の上限の0.5%を超えたことが警戒された。
来週1月17日~18日の日銀金融政策決定会合で、さらに長期金利の上限を拡大するのではないかという見方や、イールドカーブコントロール(長短金利操作)自体を撤廃するのではないかといった思惑が金利上昇に拍車を掛けた。
ファーストリテイリングは第1四半期が営業減益で売られ、円高に伴いトヨタを始めとした自動車株やHOYAなどの精密株が下落した。
PR TIMESは減益決算でストップ安となった。
一方、長期金利上昇でコンコルディア(7186)や千葉銀行、ふくおかFG、京都銀行など地銀の上昇が顕著だった。地銀は顧客預金が多く、ROA(総資産利益率)が低いので、金利上昇による預貸利ザヤの拡大で恩恵を受けると見込まれている。その他、地銀再編や4~6月期の株主還元強化も期待されている。
反面、住宅ローン金利の上昇が警戒され、三井不動産や野村不動産が売られている。その他、円高を受けて、マツダや三菱自動車が安い。
TSMCが日本で2番目の工場検討で、レーザーテックや東京エレクトロンが高い。
中国の景気対策期待で鉄鋼株も堅調。
トレジャーファクトリーは今期3回目の業績予想と配当予想の上方修正を行ったため急騰した。
業種別下落率上位は輸送用機器、精密、食品、ゴム、その他製品で、上昇率上位は銀行、鉄鋼、空運、証券、保険。(W)