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コラム2023年1月16日

【本日のマーケット】1月16日(月)

1月16(月)のマーケット                                                                   

1月13日の米国株式市場でNYダウは4日続伸。JPモルガン・チェースは、2023年の純金利収入見通しがアナリスト予想を下回り、「これから吹いてくる逆風の最終的な影響はまだ分からない」とコメントした。これを受けて、主要3指数は売り先行で始まったが、FRBによる利上げ減速観測で押し目買いが入った。JPモルガン・チェースも売り一巡後は切り返した。バンク・オブ・アメリカとウェルズファーゴも序盤は売られたが、その後、上昇に転じた。ミシガン大学が発表した1月の消費者信頼感指数は64.6となり、12月の59.7と市場予想の60.6を上回った。1年先の期待インフレ率は4.0%と12月の4.4%から低下し、市場予想の4.3%も下回った。期待インフレ率の低下は4カ月連続。これらを受けて、ショッピファイやターゲットなど消費関連が買われた。NYダウは前日比112ドル(0.33%)高の34,302ドル。ナスダックは6日続伸。アマゾンとエヌビディアが買われたが、テスラは世界的に販売価格を最大20%引き下げ、収益性より販売重視と報じられ、売られた。NASDAQ総合指数は前日比78ポイント(0.71%)高の11,079。S&P500指数は前日比15ポイント(0.40%)高の3,999。

17~18日の日銀金融政策決定会合を控え、1ドル=127円台に円高が進み、日経平均は続落。プライム市場では、先週買われた銀行株が利益確保の売りで反落し、東京エレクも反落。円高進行で海運株と重工3社の下げが目立った。デンカは通期営業増益予想を減益予想に下方修正し、配当予想も大幅に減額したため急落した。一方、エーザイは日本でもアルツハイマー病治療薬の「レカネマブ」の新薬承認申請を行ったことで買われた。ベイカレントは好決算で急騰。

スタンダード市場では、ウエストHDとアドテックプラズマは減益決算で売られ、シンワワイズは通期予想に対する進捗率が低く下落した。一方、買取王国は9カ月で年間の営業利益計画を上回ったことに加えて、1対2の株式分割の発表で急騰した。幸和製作は業績上方修正でストップ高。

グロース市場では、FIXERが反落し、バリュエンスと霞ヶ関キャピタルは第1四半期決算の通期予想に対する進捗率が低く大幅安。シリコンスタジオは今期減益予想で急落。プログリットは決算を受けてストップ高となり、ビザスクは第3四半期累計の営業黒字で切り返した。

チャート上では大きくギャップダウンとなり、上下に長いヒゲを伴う十字足。5日移動平均線(2万6,202円)を下放れて、1月4日安値(2万5,661円)が目前に迫って来た。

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注目記事 Pick up
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半導体製造装置セクター 24年の需要回復を先取りする局面
日本証券新聞1月17日(火)紙面1面TOP記事掲載

米インフレ抑制でハイテク・グロース株は巻き返し

半導体製造装置セクターに本格的な反転攻勢が期待できる状況となってきた。足元では、メモリー、ロジックともに半導体需要は低迷している。スマートフォンの需要減やコロナによる巣ごもり需要の反動で世界的にパソコンの販売が減少していること、さらにデータセンター向けのサーバー需要の減少などが主な要因。WSTS(世界半導体市場統計)が8日に発表した2022年11月の世界の半導体需要は前年同月17・8%減だった。ただし、中期的に見れば、5G、IoT、データセンターの能力増強などは継続すると予想され、半導体とそれを支える製造装置の需要拡大は続く。

SEMI(国際半導体製造装置材料協会)の予測によれば、23年の半導体製造装置の販売額(前工程)は前年比17%減だが24年には同17%増と増加に転じる見通しだ。

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今日の市況概況
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1月16日(月)☆[概況/大引け]

日銀決定会合を控え続落。銀行が反落し、重工3社の下げが目立った

大引けの日経平均は297円安の2万5,822円、TOPIXは16ポイント安の1,886ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は458、下落銘柄数は1,322。出来高は11億4,001万株、売買代金は2兆5,564億円。
17日から18日の日銀金融政策決定会合を控えて、イールドカーブコントロールの変動幅の再拡大やイールドカーブコントロール自体の廃止への思惑から、円が買われ、円相場は1ドル=127円台となり、日経平均は続落となった。

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