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コラム2023年2月8日

【本日のマーケット】2月8日(水)

2月8(水)のマーケット                                                                   

2月7日の米国株式市場でNYダウは4日ぶりに反発。パウエルFRB議長がインタビューで、「2023年はインフレが大幅に鈍化する年になる見通し」「雇用市場にダメージを与えずディスインフレが始まったのは良いこと」と述べたことが好感された。だが、その後、「好調な労働市場や高インフレ示すデータが続けば、織り込み済み以上の利上げが必要になる可能性」と述べたため、NYダウは下落に転じ、一時256ドル安となった。終盤は再び上向きとなり、反発に転じた。配車サービスのウーバーや産業ガスのリンデ、石油会社のエクソンモービルや航空機のボーイングが買われた。クルーズ船のロイヤル・カリビアンは10~12月期の赤字が縮小したことが好感された。NYダウは前日比265ドル(0.78%)高の34,156ドル。ナスダックは3日ぶりに反発。半導体のエヌビディアとソフトウェアのマイクロソフト、グーグル親会社のアルファベットが高い。NASDAQ総合指数は前日比226ポイント(1.90%)高の12,113。S&P500指数は前日比52ポイント(1.29%)高の4,164。

巨額赤字のソフトバンクGと通期予想下方修正の任天堂の影響で日経平均は下落したが、TOPIXは底堅い。プライム市場では、三菱重工とIHI、通期赤字予想のシャープが売られ、大阪チタニウムは第3四半期が前四半期比減益で、シュッピンは第3四半期が前年同期比4割営業減益で急落。太陽誘電と横河電機は野村証券が格下げ。一方、レーザーテックとアドバンテストが買われ、メルカリが高い。東芝は銀行団がJIPに融資証明方針を好感。医薬品が堅調。

スタンダード市場では、シーズメンが中国系企業による保有判明後、連日の高騰。ケアサービスは株主優待制度導入で2日連続ストップ高、ナガセは1対3の株式分割発表でストップ高。ミツウロコは業績・配当予想の増額を好感。サンオータスは反落し、AIメカテックは赤字決算で下落。

グロース市場では、CANBASが大幅続伸。ビープラッツと免疫生物研は2日連続ストップ高。noteは「note AIアシスタント」の先行ユーザー募集を発表しストップ高。不動産関連のタスキは業績予想と配当予想を上方修正し、大幅高となった。半面、セキュアは反落した。

チャート上では、長い下ヒゲを伴う陰線。5日移動平均線を下回る時間帯もあったが、大引けでは回復。2万7,600円台となり、底堅さを感じさせた。

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インデックスファンドの時代到来 “eS米国”純資産総額首位に
日本証券新聞2月9日(木)紙面1面TOP記事掲載

ネット証券、長期投資で人気集める

三菱UFJ国際投信は7日、「eMAXIS Slim 米国株式」(eS米国)の純資産総額がETFを除く国内公募投信でトップになったと発表した。7日時点で1兆7,984億円に上る。同ファンドは米S&P500に連動しており、指数に連動したインデックスファンドが首位になるのは初めて。インデックスファンドの時代到来といえそうだ。

「eS米国」は2018年7月に設定。つみたてNISA(少額投資非課税制度)で人気を集めたこともあり、純資産総額は右肩上がりで増加している。さらに、NISAなど積立型での購入が多いため、米国市場が低迷した22年も資金流入額は7,364億円と、全投信でトップとなった。

購入手数料が無料で信託報酬も年0.0968%と極めて低い。同シリーズは「業界で最安水準の手数料を目指す」としており、競合が安い手数料のファンドを投入すると、手数料を引き下げることで人気を集めている。米国の500社に投資するため、低コストで長期、国際分散、積立とつみたてNISAの趣旨に沿ったファンドになっている。

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今日の市況概況
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2月8日(水)☆[概況/大引け]

下げ幅縮小。TOPIXは底堅い。ソフトバンクGと任天堂は売られたが、半導体関連とメルカリは高い

大引けの日経平均は79円安の2万7,606円、TOPIXは0.5ポイント高の1,983ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は994、下落銘柄数は744。出来高は10億9,500万株、売買代金は2兆7,877億円。
巨額赤字のソフトバンクグループと通期業績予想を下方修正した任天堂の影響で日経平均は下落したが終盤下げ幅を縮めた。
プライム市場全体では上昇銘柄数の方が多く、TOPIXは底堅さを見せた。

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