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コラム2023年2月9日

【本日のマーケット】2月9日(木)

2月9(木)のマーケット                                                                   

2月8日の米国株式市場は反落。NY連銀のウィリアムズ総裁は、政策金利を5.00~5.25%に引き上げることは「需要と供給の不均衡を解消するため、今年行うべきこととして非常に妥当だと考える」と述べた。FRBのウォラー理事は「食料、エネルギー、住宅の価格が今年は緩やかになる兆しが出ている」としたが、「経済指標には急速な低下を示すシグナルは見られていないため、長期戦を覚悟している」と指摘した。バークシャー・ハサウェイやシェブロンが下落した。ウーバー・テクノロジーズは10~12月決算で売上高がアナリスト予想を上回ったことで買われた。NYダウは前日比207ドル(0.61%)安の33,949ドル。ナスダックでは、グーグル親会社のアルファベットが下落。マイクロソフトが検索エンジン「Bing」に対話のできる人工知能(AI)を搭載すると発表したため、劣勢になると警戒された。NASDAQ総合指数は前日比203ポイント(1.68%)安の11,910。S&P500指数は前日比46ポイント(1.11%)安の4,117。

米国株反落を受け日経平均は続落で始まったが、株主還元発表企業は好決算企業が買われ、下げ渋った。TOPIXは5日続伸。メルカリや東京エレク、東芝が反落し、富士フイルムはヘルスケアが下振れしたことで下落。AGCは自社株買いの規模が大きく、住友鉱山は配当予想増額が好感された。芝浦メカは業績上方修正で急騰。セガサミーは業績上方修正で高い。NTTデータはアナリスト予想を上回った。帝人は「収益性改善に向けた改革」を好感。

スタンダード市場では、ハーモニックドライブがGS証券による投資判断引き上げでにぎわった。イハラサイエンスはMBO(経営陣が参画する買収)を発表しストップ高。UEXと大阪油化は好決算で高騰。シーズメンは信用取引の臨時措置で売られ、アクセルは通期予想据え置きで下落。

グロース市場では、自治体向けビジネスのホープが、ふるさと納税サイトのチェンジの社長を社外取締役に迎える計画でストップ高。パーキンソン病専門ホームのサンウェルズは好決算で高値更新。AI関連のエッジテクノロジーは3日続伸。JTOWERは業績下方修正で売られた。

チャート上では、4日ぶりの陽線。5日移動平均線(2万7,615円)までは、わずかに届かず。

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注目記事 Pick up
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今なぜか 高値続出「連続増配」
日本証券新聞2月10日(金)紙面1面TOP記事掲載

安定成長性と株主還元姿勢が地合い即応

上値は重いが下値も堅い…。最近の膠着(こうちゃく)地合いを反映して高値更新銘柄数もなかなか伸びてこない。プライム市場で今年に入って高値銘柄数が3ケタに達したのはわずか1日だけ(2月1日)という状況だが、そうしたなか、足元でちょっとした“異変”が生じている。

いずれもプライム銘柄で、6日に豊田通商、8日に芙蓉総合リース、みずほリース、オカダアイヨン、9日も高速、インフォコム、ビジネスブレイン太田昭和が昨年来高値を更新した(SPKも8日に高値顔合わせ)。ユニ・チャームも9日には、昨年12月14日高値まであと0.8%に迫る場面があった。

これらの銘柄の共通項は何か。「10年以上の連続増配銘柄」ということだ(ただし、インフォコムとビジネスブレインは今期配当据え置き見通しとなっているが…)。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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2月9日(木)☆[概況/大引け]

株主還元発表企業と好決算銘柄が買われ下げ渋った。TOPIXは小幅ながら5日続伸。

大引けの日経平均は22円安の2万7,584円、TOPIXは1ポイント高の1,985ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は980、下落銘柄数は761。出来高は10億4,373万株、売買代金は2兆5,791億円。
米国株反落を受け日経平均は続落で始まったが、株主還元を発表した銘柄や好決算銘柄が買われたことで下げ幅を縮めた。TOPIXは小幅ながら5日続伸。

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