TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】2月13日(月)
コラム2023年2月13日

【本日のマーケット】2月13日(月)

2月13(月)のマーケット                                                                   

2月10日の米国株式市場でNYダウは3日ぶりに反発。日米欧がロシア産原油に上限価格を設定したことへの対抗措置で、ロシアが3月に原油生産を減らす方針と報じられ、NY原油先物が反発したため、エクソンモービルとシェブロンが買われた。ユナイテッドヘルスやメルクなどのディフェンシブ株も高い。ミシガン大学の2月の消費者信頼感指数が66.4と1月の64.9から上昇し、市場予想の65.0も上回った。1年先の期待インフレ率は4.2%と1月の3.9%から上昇したため、金利が上昇し、セールスフォースなどのハイテク株は売られた。NYダウは前日比169ドル(0.50%)高の33,869ドル。ナスダックは3日続落。テスラとエヌビディア、ネットフリックスが安い。NASDAQ総合指数は前日比71ポイント(0.61%)安の11,718。S&P500指数は前日比8ポイント(0.22%)高の4,090。

植田日銀総裁になるとこれまでの言説からイールドカーブコントロールを廃止するのではないかと警戒され日経平均は反落。米1月消費者物価(CPI)の発表を14日に控え、先週末に米長期金利が上昇しハイテク株が売られた影響で電機株が安い。資生堂は今期計画がアナリスト予想を下回り下落した。一方、日銀による金融政策修正観測から銀行株が買われた。高配当利回りの海運株と鉄鋼株が高い。三井松島は今期3度目の業績・配当予想の上方修正で急騰。

スタンダード市場では、セルシスが今期経常減益予想で大幅安となり、リリカラは今期大幅減益予想でストップ安。GCジョイコは2日連続ストップ高。シライ電子は業績予想と配当予想を上方修正しストップ高となり、ムトー精工は配当性向の目安を引き上げ、大幅増配を発表しストップ高。

グロース市場では、シンバイオ製薬が大幅続落となり、HENNGEは第1四半期が大幅減益で急落。オンコリスバイオは食道がん治療薬の24年度申請予定と神経難病治療薬がオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定の予定でストップ高。AI関連のnoteは再びストップ高。

チャート上では、長い下ヒゲを伴う陰線。再び5日移動平均線(2万7,594円)を割り込んだが、下ヒゲ部分は200日移動平均線(2万7,248円)で下げ止まった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

どう読む!? 日銀「植田次期総裁」
日本証券新聞2月14日(火)紙面1面TOP記事掲載

24日の国会所信聴取が焦点に

前週末夕刻の“日銀サプライズ”から土・日を経過した13日の東京市場は急反落。もっとも、米国の長期金利上昇・グロース株安などを受けた動きで、為替などの動揺は既に一巡している。

「日銀次期総裁は植田和男元審議委員」。10日午後4時15分過ぎの日経電子版を皮切りに各紙が一斉に報じた。“大本命”とされた雨宮正佳副総裁の辞退が波紋を広げ、第一報の後には、1ドル=129円台まで1時間で2円幅近く円高・ドル安に振れる場面が見られた。植田氏のスタンスが不明だったためだが、同日のメディア取材で「現状では金融緩和の継続が必要」などと語り、「市場のアタックを封じる完璧な対応だった」(大和証券)との声が聞かれた。その後の米国情勢も反映し、13日のドル円は1週間ぶりの1ドル=132円台に戻している。植田氏はまた(早手回しにも?)12日発売の日経ヴェリタス誌に共立女子大学教授の肩書で1ページにわたって寄稿しており、当初の唐突な印象は急速に薄れつつある。

13日は証券各社の関連レポート発行も相次いだ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月13日(月)☆[概況/大引け]

植田新総裁がYCCを廃止するのではないかという見方で日経平均は反落。銀行株は前場買われたが後場は伸び悩んだ

大引けの日経平均は243円安の2万7,427円、TOPIXは9ポイント安の1,977ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は583、下落銘柄数は1,181。出来高は11億5,925万株、売買代金は2兆6,670億円。
政府が次期日銀総裁に植田教授を充てる方針と報じられた。
植田教授は昨年7月に日経新聞の「経済教室」で、「難しいのは、長期金利コントロールは微調整に向かない仕組みだという点である」「異例の金融緩和枠組みの今後については、どこかで真剣な検討が必要」と解説していたので、イールドカーブコントロールを廃止するのではないかという見方から、週明けの日経平均は下落した。
一方、日銀による金融政策修正観測で三菱UFJ(8306)を始めとした銀行株が買われたが、後場は上げ幅を縮めた。

詳しくはコチラ

関連記事