ミンカブ・ジ・インフォノイド(4436・G)は14日、子会社のライブドアのエグゼクティブ・アドバイザーに堀江貴文氏が就任したと発表した。ライブドア元社長の堀江氏が同社に復帰するのは2006年のライブドア事件以来17年ぶり。だが、ミンカブは同日発表の今3月期第3四半期(22年4~12月)決算が経常赤字に転落したこともあり、一時ストップ安(500円安の1,790円)。堀江氏の神通力も通用しなかったようだ。
ライブドアは昨年12月、ミンカブのグループ会社として再スタートを切り、WEB3時代の総合ネットメディアとして、同社のメディア事業の中核を担っていく。堀江氏は戦略面、事業面から助言をして、サービスに積極的に参加する予定。ユーチューブでのコラボ企画や、ライブドアニュース編集部が選んだニュースを堀江氏が独自の視点で解説する番組を予定している。堀江氏は「私の在任中に始まったライブドアニュースがこれほど長い間多くの人たちの目に触れてきたことはありがたいこと。微力ながらお手伝いする」とコメントしている。
一方、ミンカブの3Q決算は世界的な広告市場の減速に加え、検索エンジンの仕様変更がメディア事業に悪影響を与え、ライブドア買収関連費用もかさみ、1億1,300万円の経常赤字(前年同期は3億6,700万円の黒字)。通期予想も従来の11億円の黒字から非開示に変更した。
なお、ミンカブにはSBIHD(8473・P)が出資している。SBIHDの北尾吉孝代表取締役会長兼社長と堀江氏はライブドア事件以来の因縁の仲だが、昨年12月に堀江氏が創業メンバーのロケット企業にSBIHDが出資し、雪解けと話題になった。今回のライブドア復帰で、2人の関係がより強固に変わってきたといえそうだ。(HS)