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IPO2023年3月20日

新規上場紹介 ジェノバ 4月18日 グロース GNSS測位における補正情報を配信

ジェノバ(5570)が4月18日、グロースに新規上場する。

位置情報などを必要とする顧客に対し、ネットワーク型GNSS(汎地球測位航法衛星システム)方式による高精度位置情報データ配信を行っている。GNSSによる位置情報の測位はどうしてもメートル級の誤差が生じてしまうため、その誤差を補正する作業が必要。国土地理院によって全国に設置された約1,300点の電子基準点網を活用してこれらの誤差を解析し、センチメートル級までに補正する情報を配信している。

サービスは顧客が現在地を正確に把握するための補正データをリアルタイムに提供する「リアルタイムデータ配信」と、ドローン等で取得した観測記録をもとに観測時の移動状況を後日分析の上、補正データを提供する「後処理データ配信」の2種類。前者は従量プラン、定額プラン、年間契約プラン、後者は後処理専用プランを設けているが、利用台数や方法に応じて個社別に契約を締結する場合もある。両サービスともサービス利用には初回登録が必要。さらに、同社サービスの利用が初めての建機・農機・特殊車両を利用する顧客に向けて、通信機器の販売も行っている。

GNSS測量・測位の補正情報配信に関する特許技術を保有。同社の補正データは国土地理院が公表している最新座標値に整合しているため、公共測量の際に用いることが可能で、地殻変動の影響も加味している。このほか、電子基準点で対応している全ての衛星システムに対応、GNSS受信機別の技術検証に合格したデータ配信であるといった特徴がある。

GNSS測位の使用用途は幅広く、測量・土地家屋調査をはじめ、ドローン測量やマシンコントロールといったICT施工、IT農業、災害対策などに貢献している。また、自動車をはじめとした運行管理などのモビリティ分野でも衛星測位の利用が研究されている。

成長戦略では取次店やビジネスパートナーとのリレーション強化、測量分野以外へのさらなる展開を掲げるほか、高精度補正情報ビジネスの開拓の一環として、オリジナル商品の開発、ブロードキャスト配信などの実現化を目指す。補正情報の高度化・高付加価値化のための設備の新設や増強、顧客ニーズに合致した通信装置の開発、解析エンジン(運用)バージョンアップ対応などにも取り組む。(SS)

概要

●事業内容=GNSS補正情報配信サービスなど
●本社=東京都千代田区神田須田町1-34-4
●代表者=河野芳道代表取締役社長
●設立=1997年2月
●上場前資本金=4億7,350万円
●発行済み株式数=1,419万5,000株(上場時)
●筆頭株主=南安子(上場前17.40%)
●公募株式数=80万株
●売出株式数=12万株(オーバーアロットメント)
●仮条件=3月30日に決定
●ブックビル期間=4月3日から7日まで
●引受証券=大和(主幹事)、SBI、松井、水戸、極東、香川、東洋、岩井コスモ

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.9 1,051 514 29.03 3
2022.9 1,162 596 30.96 3
2023.9(予) 1,230 607 31.68 3
※単位100万円、1株利益は円。21年、22年9月期配当は株式分割を考慮

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