先週掲載された記事の中から、人気記事トップ5をランキング形式でご紹介。
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【第1位】
話題相次ぐ「MBO」 今週3件発表 セブン&アイだけじゃない(2024年11月14日)
ここにきてMBO(経営陣の参加する企業買収)への関心が高まってきた。もちろん、14日付本紙でも触れたセブン&アイHD(3382・P)へのMBO観測報道(会社側は13日午後2時13分に創業家の資産管理会社からの提案を受領した旨を開示)を受けたものだが、一方で、今週に入って11~13日には3社が実施を発表。それぞれストップ高を交える急騰となっている。
もともと3月期企業の中間決算発表シーズンに当たる10月下旬~11月中旬には、MBOを含めたコーポレートアクション発表が相次ぐ傾向にある。表の通り、昨年もこの時期、大物のベネッセなど7件のMBOが発表され、少し遅れた11月下旬には、買収総額7,100億円の超大物、大正製薬HDが話題をさらったものだ。
これはMBOに限らないが、株数上限を設けない非上場化(全株取得)目的のTOB(株式公開買い付け)の場合、しばしば話題になるのは買い付け価格のPBR評価だ。昨年は表の寺岡製作所などの1倍割れ銘柄で、発表後に旧村上ファンドが大量買いに動いた経緯がある。<続きはコチラ>
【第2位】
日経平均“4万円復帰への道” 気になるのはPER上昇(=1株利益低下)(2024年11月11日)
主要3指数そろっての最高値更新に沸く米国市場とは裏腹に、このところ届きそうで届かないのが日経平均“4万円の壁”。前週半ばから立会中に3万9,000円台後半を付けては押し戻されるパターンが繰り返されている。日中高値形成時刻を見ても、11日までの3日連続で「9時台前半」となっているあたりも象徴的と言えようか。
日経平均の足取りを追うと、自民党総裁選当日の9月27日に4万円の大台まで「あと170.44円」、10月15日には「あと89.45円」(ザラバ中には到達)に迫りながらも抜け切れず。ところが足元では、これらの水準を下回るにもかかわらず、PERが8月大暴落前の水準まで上昇し、一部で関心を呼んでいるようだ。日経平均が99.26円安となった7日に7月31日以来となる16倍乗せ(加重平均ベース)。8日には16.22倍に達してきた。
もちろん、今年1~7月には15~17倍近辺で変動してきたわけだから、水準自体は問題ではない(むしろ、24倍台の米S&P500に歴史的な割高感が指摘されている)。<続きはコチラ>
【第3位】
セブン&アイ“買収劇場” 今度は「MBO」 一気に最高値(2024年11月13日)
セブン&アイHD(3382・P)買収騒動“第4幕”は「MBO(経営陣の参加する企業買収)構想浮上」。13日昼休み中、日経電子版が報じると、後場に売買停止を経て一時16.6%高まで買われた。相場の起点となった8月16日終値1,761円から11月13日高値2,599円までの上昇率は47.5%と5割に迫る。
同社の材料浮上はいつも唐突だ。まず①8月19日は後場「カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールが買収提案」と報じられ、軟調スタートから一転ストップ高。②9月6日は朝方の会社側開示で、買収提示価格が14.86ドルであることと、これを「著しく過小評価」としたことが判明。③10月9日は9時41分のブルームバーグ報道で18.19ドル(総額4兆円規模)への引き上げが伝わり、一時11.7%高。そして④今回も前場安から一転、10月9日最高値を一気に超えてきた。
過去のMBO最高額は大正製薬HDの7,100億円。<続きはコチラ>
【第4位】
どうなる?“内憂外患”中国経済 ニッセイ基礎研究所 三浦祐介主任研究員に聞く(2024年11月12日)
相次ぐ決算発表のなかで浮き彫りになってきたのが、足元の中国経済低迷。とりわけ年明けの米国トランプ大統領就任後には、「一律60%」の対中追加関税発動も想定される米中貿易摩擦の行方が気に掛かる。北京語言大学留学経験なども持つ気鋭の中国経済担当エコノミスト、ニッセイ基礎研究所の三浦祐介主任研究員(写真)に話を聞いた。
――まず中国経済の現状はどうか。
「引き続き不動産不況が重しとなり、家計のマインド冷え込みなど他の分野にも波及している。昨年後半から政府の経済対策強化を進めてきたこともあり、外需など一部に明るさも見えるが、基本的な構図に変化はなく、追加の経済対策が求められる状況にある」
――そうした状況下、対中強硬派のトランプ氏が米国大統領となる。<続きはコチラ>
【第5位】
SBG 3期ぶり黒字も 米株安で朝高後、値を消す 日経平均も続落(2024年11月13日)
12日のニューヨーク市場で大統領選後の株高が一服し、ダウが3日ぶり、NASDAQが6日ぶりに反落。これを受けて、13日の日経平均株価は朝から上値が重く、終値は654円安の3万8,721円と続落した。12日に寄与度の高いソフトバンクグループ(SBG、9984・P)が3期ぶりの上期黒字を発表したことも起爆剤にならなかった。
SBGの今3月期第2四半期(4~9月)決算は、売上高3兆4,699億円(前年同期比7.5%増)、最終利益は1兆53億円(前年同期は1兆4,087億円の赤字)と黒字浮上した。最終利益はコンセンサスを大幅に上回っており、決算説明会で後藤芳光取締役専務執行役員CFOは「非常に良い数字で着地できた」と自負したものの、米株安や材料出尽くし感もあり、株価は朝高後、値を消した。<続きはコチラ>